2017/05/13
福岡のユニークな介護施設〜

「へろへろ」
〜鹿子裕文〜

『へろへろ』:鹿子裕文(かのこ ひろふみ):ナナロク社:2016年7月15日:\1500:千葉県立C高校図書館
 第一刷が2015年7月でこれは第四刷。副題?は「雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々」
〜大学を卒業して宝島で編集者として勤務した後,福岡に帰郷し,仕事がなかった僕に紹介されたのは,介護職で講演をすると人を呼べる村瀬孝生という50年配のおかっぱの男だった。宅老所よりあいに出入りすることになったが村瀬の本を出すという企画が消えたにも拘わらず,やることにない僕は宅老所よりあいに通い,下村恵美子という創設者に雑誌を作って見ろと言われたのだ。そもそも,下村が施設を作ろうとしたのは,おしっこまみれで垢だらけ異臭を放つマンションの部屋で暮らす・大場という呆けたお婆ちゃんの世話を焼き始めたことだった。お寺の茶室を借りて,寄合と嘘を吐いて連れ出し,隣接する空き家を二軒手に入れてデイサービスを開始した。その空き家が流石に老朽化して,移らざるを得ない時に,1億2千万円の寄付を集めて土地を手に入れ,福岡市の補助七千四百万円を獲得し,東京オリンピック決定で資材価格が高騰し,職人不足が明らかになって,2階家屋を鉄骨造りから木造に変更し,補助の増額を得て,開所したのが2015年の4月。30畳の広間と30畳大のウッドデッキを持つ特養老人ホームに26人を迎えることができた〜
 呆けても普通に暮らしたいがモットー,いいねえ。足りない金は手作りジャム売りやバザーで手に入れる。ま,やってみるという精神が凄い。あとはケ・セラセラと

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最終更新日 : 2017.05.13

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