2017/03/03
〜結構面白かった

「漱石の思い出」
〜夏目鏡子・松岡譲〜

『漱石の思い出』:夏目鏡子(なつめ きょうこ)述・松岡譲(まつおか ゆずる)筆録:1994年7月10日:\680:文藝春秋:県立M高校図書館
 これほど愛されている作家は珍しいと思う
〜末っ子として生まれて養子に出されたこと。夏目籍に戻ったが実家とは疎遠で,東京帝国大学を卒業後,大学院に進むが,徴兵逃れのため北海道に送籍。27歳で東京高等師範学校の教授,29で辞職して伊予松山中学校教員として1年。第五高等学校教授として熊本。34歳で二年間の英国留学(学資1800/年)。37歳で帰国後,千駄木に住み,第一高等学校教授から帝大講師。36歳から神経衰弱状態となる。このころから雑誌に寄稿するようになり,39歳で「猫」第一回。文京区西片町に転居。41歳で朝日新聞社入社,早稲田に転居。44歳,胃潰瘍で内幸町に入院し,転地療養のために修善寺菊屋本店で8月大吐血。47歳,神経衰弱。50歳,糖尿病に診断を受け,11月に大内出血,12月9日午後6時50分,臨終〜
 松岡譲は漱石の長女・筆子の夫で,解説を書いている半藤末利子はその娘。勿論,鏡子さんは妻です。修善寺で大吐血して大騒ぎになったのは知っていて…間もなく亡くなったと勘違いしていたが,修善寺が44歳の時,往生したのが50歳。鏡子が解剖を希望して,追跡症というのも糖尿病が根本にあったかも知れないと思われる。胃の痛みも18の頃に煩った盲腸炎が原因で虫状突起が腹膜と癒着して起きたものかも知れない。奥さんは10歳年下だった。笑わせる夫婦だねぇ

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最終更新日 : 2017.03.03

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