2017/02/08
〜ぼちぼち〆に懸かる〜

「美雪晴れ」
〜高田郁〜

『美雪晴れ』:高田郁(たかだ かおる):2014年2月18日:\620:角川春樹事務所:県立M高校図書館
 みをつくし料理帖の9
〜芳は息子・佐兵衛の勧めも得て一柳への縁が繋がった。にうめんに入れる蒲鉾に色味が欲しくて何度も試すができず,源斉の一言がヒントになって寒い中叩きつぶすように擂り鉢と摺り子木を使って成功し,焼いて出すと,客は大喜び。師走朔日に出た料理屋番付では文月三日精進の面影膳で関脇に載ったが,師走に出すのは相応しくない。柳吾は心根を見据え,一柳での修行を持ちかける。野江を身請けすることが心願だとあさひ太夫の旦那の一人・摂津屋に打ち明ける。初午に家に入る芳の代わりのお運びは相撲取り並の臼で,亭主の事を話したがらないが,以前一柳に頼んで選んで貰った政吉だった。臼はつる屋の様子を窺い,亭主を口説き落としたのだった。黄身の味醂粕味噌漬けで身請け金を作ると決めた澪だが,売り方は分からない。芳の嫁入りの膳を見て味を吟味する姿を見た柳吾は,澪でなければ佐兵衛を後継に据えたいと言うのだった。火事で大門の消えた吉原で鼈甲珠として60文で振り売りしようという企みは邪魔が入り,翁屋に頼んで普請場の軒先で蛤に寒天を流し入れた器を用い200文で売り出すと,一刻で15個を売り切り,一月で25両の売上を記録した。翁屋に礼に行くと摂津屋が立ち合い,一日30個一月限定160文で翁屋に卸す算段が纏まった。火事を出しながら女児を産んだ美緒に芋茎と湯葉を用いた料理を心を込めて作る〜
 あと一冊になってしまったねえ。和馬の今の様子が気になって先に特別収録を読んでしまった。巻末の「みをつくし瓦版」は要らないと思ったが,あって良かったかも…というのも,又次が死んで悲しいとか・小松原はどうしてる・という疑問を読者が皆持っているのを知ったから。1文25円程度というのも妥当な線だね。りうが倅から貰った入れ歯を首からぶら下げている姿が見たい。源斉は「食は人の天なり」と言う…なるほどね・分かったような分からないような

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最終更新日 : 2017.02.09

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