2017/02/07
〜ぼちぼち〆に懸かる〜

「残月」
〜高田郁〜

『残月』:高田郁(たかだ かおる):2013年6月18日:\619:角川春樹事務所:県立M高校図書館
 みをつくし料理帖の8
〜大火傷を負って死んだ又次のために精進料理を作るのだが,高野豆腐は江戸っ子の口に合わないらしい。戻して味を含ませ,掛けた氷豆腐の粉を付けてごま油で揚げると好評を得た。内藤新宿に住むあさひ太夫の新造だったしのぶが店に来て包丁細工を見て,吊り忍売りを思い出した。澪だけがしのぶを訪ねると天満一兆庵の若旦那に違いはないが,看病していた女房は元飯盛で母親にそのことを教えたくなかったのだ。登龍楼からの誘いを四千両の賭で逸らし,暫く待っても若旦那の佐兵衛からは連絡がなく,長屋も引き払ってしまったという。料理の思案していると大雨が降り,両親を失った大坂の出水を思い出す。佐兵衛も心配して見に来るかも知れないと思い俎橋に行くと,一柳の亭主・柳吾と若い男が揉み合っている。その若い男こそが佐兵衛でつる屋に引き摺っていき母子の再会はなったが,佐兵衛は二度と包丁を握ることはないが,落ち着き先が決まったら連絡すると言って帰っていった。医師の源斉が訪ねてきて,焼け出された翁屋の亭主が澪を呼びつけた。あさひ太夫とつる屋の料理人として対面した幼馴染みは,太夫を救った又次の最期を伝えた。源斉の言葉から黄身か白身だけを調理する術はないかと思案し,澪は黄身の味噌漬けに味醂の絞り滓を加える工夫をなし,口ではこの程度と蔑む采女を驚かすことはできた。芳に迫っていた旅籠屋が後添いを貰う宴席の料理を坂村堂を通して澪は依頼され,天上昆布を拵えた。久し振りに柳吾と話した嘉久は激昂し倒れた。嘉久は本物の料理屋がなくなってはいけないと娘に父の気に入った料理人の婿を添わせようと提案したのだった。戯作者の口利きで,澪は吉原再建時につる屋から出ることが決まり,下足番だったふきに澪は料理を仕込み,芳は柳吾の看護の為に一柳に通い,父と子の仲も取り持った〜
 源斉との仲が進んでいくのね。このシリーズの最後だけ先に読んじゃったけど…二人は手を取り合って大坂へ…。黄身の味噌漬けはさっそく登龍楼が盗みました!面影膳の謎(高野豆腐の揚げ物)は巧く作れるだろうか??やってみよう

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最終更新日 : 2017.02.07

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