2017/02/01
おっ〜

「心星ひとつ」
〜高田郁〜

『心星ひとつ』:高田郁(たかだ かおる):2011年8月18日:\590:角川春樹事務所:県立M高校図書館
 みをつくし料理帖6
〜版元の坂村堂が連れてきた旅籠屋の亭主は芳が気に入って通うようになった。澪は青物の出来が宜しくなく,大坂で口にしていた生麩を使いたいが売っておらず,作り方を工夫しても儘ならない。坂村堂が米粉を使うのだと苦々しく教えてくれたが,客の評判も芳しくない。旅籠の亭主は一柳の亭主である柳吾を連れてきたが,澪が作った生麩を口にして,料理人失格だと言う。そもそも西洋小麦でなければ巧く出来ず,限られた者しか口に出来ないのだった。翁屋から吉原への出店を求められる一方,登龍楼から須田町の店を居抜き30両で売ろうという誘いがあった。店主は吉原で天満一兆庵の看板を掲げろと言われ,お寮さんからは須田町でと言われ,悩み抜いて,元飯田町を選んだことを告げに吉原に行くと,あさひ太夫への昼餉を持って行く役を命じられ,襖越しの会話ができた。近所で小火を出して,火が使える時間が朝五つから四つに限られ困った澪は,冷たくても食べられる弁当を二十文で売り出し評判を得るが,午後は暇で和馬の妹・早帆が正体を明かさず包丁使いを習いに来た。早帆は澪の人柄に惚れ,和馬の母・里津に直談判し,駒澤家で2年奉公した後,どこぞの武家の娘となって嫁入りするように指図するが,澪は逃げ出してしまう。用人の訪問で小野寺家への澪の輿入れ要請が露見するが,最後の決め手は和馬から嫁にならないかとの問いかけだった。しかし,このまま武家奉公,小野寺家の生活を選んで良いのか…〜
 澪に厳しい評価が下されたねぇ。本の後ろに付録で書いているが,着地点は書き始めから決まっているのだね!澪も周りの人を放っておいて自分の幸せだけを追えないよね…と書いて早まったと後悔したが,意外!最後の六行の大どんでん返し!!!澪の心星(北極星)は人に料理を振る舞うことだった

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最終更新日 : 2017.02.01

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