2016/11
〜11月に読んだ本〜

韓民族こそ歴史の加害者である ☆☆☆☆ 神様の御用人6 ☆☆☆ 何様 ☆☆☆ 去年の冬,きみと別れ ☆☆☆☆☆
天下一の軽口男 ☆☆☆☆ 私の消滅 ☆☆☆☆ アンマーとぼくら ☆☆ 絶望読書 ☆☆
陰陽師 玉兎ノ巻 ☆☆☆      

冊数が多いのは真面目に仕事をしていない証拠

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16/11/26
『陰陽師 玉兎ノ巻』:夢枕獏(ゆめまくら ばく):2016年9月10日:\1450:文藝春秋:県立M高校図書館
★★★
 獏さんは作家デビュー40年で、陰陽師を書き始めて30年経つそうです。そうなると…どこかで読んだ展開や書き方、登場人物だと思わされるけど、月刊誌で読んでいると「あれ?…読んだぞ!…いや違うか?」と思わされるよね・良いけど
〜「邪蛇狂ひ」渡辺元綱は家人を4人殺し大蛇に取り憑かれた。「嫦娥の瓶」藤原兼道が捕らえた兎は蝕の月から降りてきた。「道満月下に独酌す」。「輪潜り観音」西の京に住む女は隣の敗れ寺の観音が夢枕に立つようになり幸せになるための首輪を渡され危うく首を吊る所だった。「魃の雨」猟師の叫麻呂が4尺ばかりの目のない女の姿をした化け物を捕らえたら日照りになった。「月盗人」西の京で通う男もいなくなった女の家で行き倒れた男を救う手は神泉苑で三回続けて満月の雫を集めて飲ますことだったのに女が神泉苑に入ると雲がかかって邪魔をするのは二人の女が男を手放したくなかったからだ。「木犀月」博雅と蝉丸が笛と琵琶を合わせていて庭に落ちてきた斧の持ち主は呉剛だった。「水化粧」若い女に取り憑いた鬼女は通ってくる男が捨てた女で絵師・百済川成が使っていた白狐の筆を使い水に映った顔を弄ると好きな顔に慣れるのだった。「鬼瓢箪」唐から来た暾炳が連れてきた由三格塞呀は髪を白くし瞼の裏に土を詰め腹から虫が出てくる〜
 「ゆこう」「ゆこう」そういうことになったのであった。は健在

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16/11/24
『絶望読書』:頭木弘樹(かしらぎ ひろき):2016年5月14日:\1389:飛鳥新社:県立M高校図書館
★★
 昭和39年、山口県生まれ。筑波大学卒。在学中に潰瘍性大腸炎にかかり13年間、入退院をくり返す。著訳書に『逮捕+終り「訴訟」より』『絶望名人カフカの人生論』『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』。妻と宮古島に暮らす
〜絶望した時必要なのは立ち直りの方法でも励ましの言葉でもなく、絶望の時を過ごすための絶望の本:ネガティブも必要でそれは文学の物語の中にある。太宰治の長短編小説『待つ』:カフカの日記や手紙:ドストエフスキーの長編小説:金子みすずの詩:桂米朝の落語:日本映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』:マッカラーズ原作の洋画『愛すれど心さびしく』:向田邦子脚本のテレビドラマ『家族熱』;;;読んではいけないのはディーノ・ブッツァーティの『七階』〜
 何歳の人かなぁ〜と考えながら読んでいたが、レコードとかカセットテープと出ていたので、あれ?と思いましたが意外と年でした。安倍晋三君と同じ病気ですね

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16/11/16
『アンマーとぼくら』:有川浩(ありかわ ひろ):2016年7月19日:\1500:講談社:県立M高校図書館
★★
 何もこんな・態と混乱を引き起こすような書き方をしなくても良いのに…それにつけても「ぼくら」の「ら」は何よ?
〜義理の母の休暇に合わせて沖縄に来て、ガイドをしている「おかあさん」に連れ回される。昨日までは忙しかったはずなのに、どんな仕事をしていたか思い出せない。「おかあさん」が連れて行く所は、お父さんと僕と「おかあさん」と一緒に行った場所ばかり。カツさんの思い出に浸りたいらしい。そもそも僕は札幌生まれ、小学校の先生をしているお母さんに惚れて、北海道に住み着き、自然風景を撮る写真家だったが、お母さんが癌で入院すると、見舞いにも行かず、まるで子どもみたいだった。お母さんが亡くなっても、葬式の場で小さくなっていて、それから取材旅行であちこち飛び回り、僕を沖縄に連れて行くと、新しいおかあさんだと晴子さんを紹介されたが、素直に母だとは思えない。学校でも友達がなかなか出来ず、文化の違いを感じていたが、晴子さんのお陰で金ちゃんという親友もできた。そして、晴子さんを「おかあさん」と呼ぶことが出来たのも束の間、台風の海に写真を撮りに行って、足を滑らせ、頭を打って、おとうさんは死んでしまった。本当に子どもみたいな人だったのだ…〜
 中村文則も故意に読者の混乱を招く書き方をしているが、作家の流行だとしたら嫌なモノだ。普通に書けば良いのにさぁ。でも粗筋を書いていて、これじゃあ、小説にならないとも思うけど…。「ぼくら」とは僕と父だったか?

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16/11/14
『私の消滅』:中村文則(なかむら ふみのり):2016年6月20日:\1300:文藝春秋:県立M高校図書館
★★★★
 私が誰か判らなくて混乱します
〜私は母の連れ子として新しい家に入り、下に出来た妹に叩いたと言いつけられては義父に詰られる。母も暴力を振るわれ、そのまま性交に移ることも度々だ。妹が私に付いてきた崖の上から転落し、重傷を負って、母と共に家を追い出され、母はスナックで働きながら、客を連れて帰って暴力を振るわれ、性交に及ぶのを見て生活する。ある日、襖を開けて、客が逃げられた母に怒りがこみ上げ、台所用品に八つ当たりして母に通報され、私は施設に送られた。施設に来た医師は後で考えると、吉見で、ゆかりの診察もした男だったのだ。後に彼の同僚に引き取られ、小さな精神科クリニックを引き継いだ。他のクリニックから紹介された・ゆかりという女性は、不幸にも義父から性的暴行を受け、それを知った母が首を吊り、風俗で働きながら、多くの男から性暴力を受けて、自殺願望を持っていた。ゆかりは私に自分の内面に入って欲しいと云われ、得意でない催眠を施すが聞かず、最後の手段としてECTを試みる。麻酔で眠らせた患者の脳に直接100Vの電気を流し、てんかんと同じ症状を作るのだ。巧く行って記憶がすっぱりなくなったゆかりに、幸せな平凡な記憶を植え付ける。ゆかりが働きたいと言い出して勤め始めた喫茶店の経営者・和久井とは恋愛感情が生まれたが、過去を知る二人の客・木田と間宮が証拠を突きつけて、すっかり思い出したゆかりは母親と同じ様に首を吊った。復讐せねばと和久井は言い、紹介元のクリニックの医師だった吉見はマンションで私への治療を施そうとする。私と和久井は木田と間宮を攫ってきて人気のないクリニックに閉じこめて、私・小塚亮大の人生を植え付けてなぞらせ、最後には殺すことを決める。麻酔なしのETCで木田は廃人となり、間宮には手記を読ませることで私の人生をなぞらせるが,手記は私の書いたモノでなく、内容も誤っている。そもそも吉見は私を治療したと言っているが、性的問題を植え付け、自分の患者が通り魔事件を起こしたことで狂っていた。木田と間宮に情報を流したのも吉見であった。吉見を攫って、木田と一つの部屋にして殺させ、木田も命を落とし、埋めた。さあ、自分の人生を取り戻すために、ECTを自分に施す〜〜
 宮崎勤にインスパイアされたらしいが、ピンと来ないな。精神科医が情愛に溺れてしまうとか、ソ連やアメリカがやったマインドコントロールとか、オウムも? 一人称をあやふやにする手はもう已めて欲しいな。男がちんぽこを性器とは言わないよね、少なくとも

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16/11/12
『天下一の軽口男』:木下昌輝(きのした まさてる):2016年4月5日:\1700:幻冬舎:県立M高校図書館
★★★★
 表紙の絵は客の足を停めさせるための俄(物真似)で大名の振り
〜太閤さんにも喜ばれたお伽衆の初代・安楽庵策伝は金山のある飛騨高山藩の藩主の弟であったが,誰に呼ばれても,そのお伽衆と成らず,醒睡笑を著したが,同じ藩から出てきた二代目は腕も立ち物覚えも抜群であるが,咄は巧くない。金山を巡る争いで幕府の介入を防いでいたが,幼い藩主が幕府に丸め込まれそうで,出奔し,大坂の辻に立つ。それを見ていたのが米沢屋という漬物屋の次男である彦八だった。幼馴染みの里乃と子供たちを集めて小屋遊びをし,小石や貝殻を銭に見立てていたが,里乃の家業の米問屋が傾いて,夜逃げした。彦八がいずれは天下一のお伽衆になって里乃を笑わせると誓うと,その時は『真筆・醒睡笑』を呉れてやると,二代目は言い残して,騒動が持ち上がっている飛騨高山に帰っていった。彦八は,難波村の塗り師の跡取りが家出をして江戸で辻咄を生業としていると聞いて,猫の蚤取りの為の狼の毛皮を持って,江戸に下る。江戸では,上手な辻咄は,大名のお伽衆に抱えられるより,大商人の座敷に呼んで貰うことを望んで,辻から消えていく。塗り師・志賀屋の左衛門の咄は巧みなのに売れない。梅若という子を残して女房は同業の伽羅小左衛門の許に行ってしまった。もともと役者を目指していたが,馬の足役をからかわれて逃げ出したが,浮世絵師の石川流宣が,鹿野武左衛門として売り出しに必死だ。弟子になりたい彦八は,絵のモデルとしてポーズをとる姿に目をつけ,咄に身振り手振りを付けることを提案する。見事に受けて咄家としては西の大関に輝き,彦八も弟子として認められ,辻に立つようになるが,彦八の才能を見た石川は伽羅一家の若手に,彦八の作った咄を漏らし,聴衆には彦八が人の咄を盗んだと思わせて,大坂に追っ払われた。家に帰ったものの漬物屋の仕事も満足にこなせず,兄の供として出掛けた京の料理屋で,評判の露の五郎兵衛の咄を聞いて,やる気を奮い立たせた。生國魂神社で様々な小屋を掛けている元締めの竜兵衛に誘われて舞台に立つが,足を停めてくれる客はまばらだ。彦八のじっくり聞かせる咄の好敵手は,次々に笑いを振りまいている。客の足を停めるための作戦として思いついたのが,遊女屋で見た大名の物真似だった。大名俄は評判となり,咄の面白さにも客は気が付いたが,真似される大名の方は,屈強な武士を差し向けて已めさせようとする。彦八が切り捨てられる寸前を救ったのは,二代目の安楽庵策伝であり,贅を尽くした屋敷に住む,その主である藩主の叔父が砂金の山を築いて喋らせようとする,彦八は天下一の軽口男になると言って,取り合わない。実は何も書かれていない『真筆・醒睡笑』を渡す必要もなかった。鹿野武左衛門が書いた本のせいで大島流しにあったのを聞いて,気が気でない彦八は弟子を採るどころの騒ぎでないが,京から来た露の五郎兵衛は江戸から上ってきた若い男を弟子として押し付けた。炊事も片付けもやってくれるので良いのだが,咄は巧くなく,恩赦で江戸へ戻った鹿野武左衛門の悪口を言った咄家仲間と大喧嘩をして,武左衛門の息子の梅若であると気が付いた。謹慎中の塗り師の仕事が見事だったので,その道に進ませるため,武左衛門を江戸から呼んで引導を渡させた。弟子がいなくなって不便を感じた彦八の許に,豆腐屋をしくじった男が付いてから,一門が隆盛を極めた。一番弟子に名を譲って引退することを決意した彦八の許に現れたのは,名古屋の米問屋の嫁となり孫にも恵まれた里乃だった。その夫は,名古屋に常設の小屋を建てるので,そのこけら落としに名古屋に来いと誘うが,彦八の名が必要だと言う。悩んだ末に,弟子に名を譲るのを急遽取り消した彦八は単独で名古屋を目指すが,途中で病に倒れ,舞台に上がることはできなかったが,里乃の孫娘を笑わせることはできた〜
 木下さんは1974年大阪生まれで,直木賞候補作家。近大建築卒でハウスメーカーに勤めた。彼の発想は面白いのだが,その面白さが褪めてしまうような下手の表現が時々出てくるのが残念。江戸と東京の違い。そして,そのどちらでもない話芸のあり方を名古屋に求めた。座敷芸か,辻芸か,小屋芸か?

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16/11/08
『去年の冬,きみと別れ』:中村文則(なかむら ふみのり):2016年4月15日:\460:幻冬舎:県立M高校図書館
★★★★★
 やっぱり凄いと思わせる発想力を中村さんに感じるのは「土の中の子供」以来・あれは芥川賞を獲ったんだね
〜ライターの僕はある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は二人の女性を焼き殺した罪で死刑判決を受けていた。だが,動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。人形師?姉?被害者?この異様さは何なのか。僕が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら,この事件,最初は盲目の女性は事故で死に,二度目は元夫が復讐しようとし,写真家の弟と男を食い摘んでは死に至らしめていた姉に,姉の被害者の一人である弁護士が共謀したモノだった。二度目の被害者は借金を抱えた風俗嬢ではなく,それとすり替えられた姉だったのだ〜
 大したモンだ・1977年生まれだって。単行本は2013年に出ていて,あとがきを付けなかったらしく,文庫化されて書いているんだけど,M・MもJ・Iも何のこっちゃか?

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16/11/07
『何様』:朝井リョウ(あさい):2016年8月30日:\1600:新潮社:県立M高校図書館
★★★
 「何者」が映画化されて、何様はその続きだが、本は短篇集
〜「水曜日の南階段はきれい」高校卒業間近な光太郎は御山大で音楽サークルに入るのが目標で、ゲリラライブを仕掛けるが、担任に止められる。英作文が決め手になると踏んで、同級生で図書室で勉強している夕子に近付くが、時々詩を書くために上がってくる踊り場は彼女が水曜日に掃除しているのを知っていた。彼女は自由に表紙をデザインできる文集の交換を申し出て、それが手元に届いた卒業式の日、金曜のゲリラライブを上から覗くためのカモフラージュで金曜にガラス磨きを始め、それを誤魔化すために階段を水曜日に掃いていたこと、アメリカに留学することが書かれていた。「それでは二人組を作ってください」理香は留学経験もあり姉と部屋をシェアしているが、近々彼と住むために部屋を出て行く予定なので、ルームメートを見つけることが急務だ。同級の朋美はテレビのシェアハウスものに見せられていてお洒落な部屋に憧れているようだから、インテリアで雰囲気を見せれば乗ってくるのではないか。インテリアショップに行き店員に組み立てて貰ったり、その店にない小物を一緒に探す内に仲良くなり、朋美がテレビの裏音声の方で文句を言っているのが気に入っているだと知り、その店員にシェアを申し入れる。「逆算」鉄道会社の不動産部門に勤める松本有季は高校時代付き合っていた男に良心がクリスマスの乗りで出来たこどもなんだと言われたのが心に引っ掛かっている。自分も26歳のクリスマスまでには運命的な出会いをして、将来が決まっているのじゃないかと脅迫されるが、クリスマスは目前。同僚の結婚相手の男友達と再現ビデオを作りに行ったディズニーランドで、眩暈を起こして倒れ介抱を受けている時、クリスマスなら9月5日と言われた。君の誕生日から逆算すると2月1日、それは6歳年上のタレントをやっている従姉のデビューの日だった。「きみだけの絶対」高校生の章寛は花奈という彼女と初体験を済ましていて、母と娘の家で二人きりの時間が待ち遠しい。母の弟は表現者で、雑誌にインタビュー記事が載り、母も取材を受け、関係者席を弟に用意した癖に見に行けないと、二人に押しつけた。彼女は何かを感じたらしいが、被災地で元気をなくしている人に見て欲しいという叔父の言葉に、むなしさを感じる。本当に困っている人は、此処に来る余裕もないんだ!「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」就活セミナーや企業の研修のマナー講師をやっている正美は、三つ年下で問題児だった妹の栄子と違い、優等生で通し、地元の国立大・地元の企業に勤め、妹が怒哀を両親に与えるなら、自分は喜楽を与えるのだと思っていたが、通り魔がむしゃくしゃしてやったと語っているとテレビで聞き、自分の講座を元ヤンが掠っていくのにイライラしていた。偶々出会った中年男性は夫が浮気をしているんじゃないかと妄想に取り憑かれて疲れている。偶々、男性の後輩の会社員に携帯を貸して、その履歴を見た妻が家を出奔した。「何者」IT会社に拾われた克宏は驚いたことに人事部に配属になり、チーフの武田の許で初めての面接に臨むが、去年の自分の面接がチーフのデビューだったと先輩の君島に聞かされている場所は喫煙所で、差し出されたタバコに手を出さなかったのは、同棲している彼女の妊娠が判明したからだった〜
 短篇集って言うんだろうか? まあ短篇かな? 長編じゃないから? 賞を獲った作品なら一つで単行本化されるね。意外な展開で面白かったが、微妙に1話目と2話目が繋がりそうなので連作かと思ったら、そうでもなく、彼が女でないことははっきりしているから、便秘に悩むなど・よく女の立場で書いたなぁと関心もしたり

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16/11/03
『神様の御用人6』:浅葉なつ(あさば):2016年8月25日:\610:KADOKAWA:県立M高校図書館
★★★
 変なタイトルを付けず,数字だけで表しているのが良い。久し振りで,前はもう少し読みやすかったような気がするが…
〜孝太郎が大学のクラス会で東京に行く共に付いてきた良彦は,藤原秀郷の末裔に復讐に気付かせろと,将門に依頼される。当の相手は旅行会社勤務で,すべて偶然・映画のロケで済ますが,妹に似ている着物の女性に声を掛けたくて掛けられないでいる。その女性は秀郷の妹で,将門の陣の場所を兄に知らせて討ち取らせたのだ将門は勘違いしているのだった。その男は京都の右京区の大主神社の跡取りだったが,天眼を持つ妹・穂乃香が悲しそうな顔をするのに絶えきれずに家を出て暮らしているのだったが,妹を溺愛していて,良彦に釘を刺す。帰ろうとしているところに現れたのは,経津主神(ふつぬしのかみ)で主の建御雷之男神(たけみかずちのおのかみ)が鹿島で読んでいるのと言うのだ。行くと,声が出辛くなっている神は世話を剣の神である経津主でなく,勧請した先の神社の長男・吉田怜司にやらせよるよう説得を依頼するが,ずっと世話をしてきた経津主は浮かぬ顔,騙して怜司を鹿島に連れてきたが,新幹線でやってきた妹と再会し,良彦の説得に同意して,経津主に引き続き世話をさせることで決着付ける。経津は元々建御雷の妻だったのだ。福岡行きのフェリーで寝ている最中に意識だけ連れて行かれたのは,宗像の三女神で,依頼は巫女がいた物的証拠を探せというものだった。たまたま奈良から来ていた博物館勤務の女性事務員が婚約者に会うために乗り合わせ,館長が解読中の古文書から天武に嫁いだ尼子女(あまこのいらつめ)が大陸から渡ってきて身寄りを亡くした巫女であることが判明した〜
 神様の名前をページ毎に振ってくれる優しさが見えるが,それがなかったら読めないね。良彦も出張するようになった・但し金はない!

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16/11/01
『韓民族こそ歴史の加害者である』:石平(せき へい):2016年5月14日:\1389:飛鳥新社:県立M高校図書館
★★★★
 元中国人で今や日本人
〜【外国の力を利用して、国内の政治闘争や武力闘争に勝とうとするのは、韓民族の不変の行動パターンである】7世紀・高句麗・百済・新羅の三国統一戦争では隋・唐・大和朝廷の侵略軍を半島に招き入れて巻き込み、13世紀・高麗が元寇の先棒を担ぎ、19世紀朝鮮王朝は壬午軍乱で清王朝の干渉を招いて日清戦争の遠因を作り、清から独立したはずの朝鮮がロシアに擦り寄って日露戦争を招き、日韓併合は一進会が推進役を務め、20世紀半ば・朝鮮戦争では前半の金日成、後半の李承晩〜
 事大主義:小が大に事(つか)えること、強い勢力に付き従うという考え←ああ、そうねぇ。大騒ぎをして利を得ようとするよね。他所の人に確認して貰うと安心する日本人(私)も問題あると思うけど

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16/11/
 
★★
 
〜〜
 

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最終更新日 : 2016.11.26

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