2016/09/27
〜まあ直ぐに読めちゃうからね〜

「読みはじめたらとまらないダンテ『神曲』」
〜知的生活追跡班・編〜

『読みはじめたらとまらないダンテ『神曲』』:知的生活追跡班・編:2014年6月20日:\690:青春出版社:県立M高校図書館
 ダンテの壮大な詩のストーリーをやさしくまとめたもの
〜市民層のリーダーだったダンテ・アルギエーリはフィレンツェの政争の果て、謀略によって失脚し、復活祭の聖金曜日に目を覚ますと、荒れ果てた黒くすさんだ森にいた。豹と獅子が現れて道を塞ぎ、冥界の案内人・ウェルギリウスが現れる。ベアトリーチェの願いで遣わされ、冥界を案内するというのだ。地獄の門を潜り、カロンに命じてアケロン川を渡る。紀元前の善良な人々の棲家である第一の圏、ミノスの捌きが行われる肉欲と罪と罰の第二の圏、大食の罪と罰の泥土の第三の圏、金の亡者が争い続ける罪と罰の第四の圏、怒りの泡がヘドロからわき出す怒りの亡者の第五の圏、火だるまの墓場・異端者の第六の圏、血の川で茹でられ・枯れ木と化し・灼熱の砂と火の雨が降り注ぐ暴力の第七の圏、むち打たれ・糞尿の沼に浸かり・逆さまで足を焼かれ・首が後ろ前に廻され・タールに沈められ・重い鉛のマントで感じがらめにされ・人が蛇に蛇が人になり・真っ二つに割られ・身体が溶ける欺瞞と嘘つきの罪の第八の圏、神に背いた巨人達が封じられた第九の圏、氷漬けの極悪裏切り者の最下層コキュートスからルチフェルの身体を下に辿り、逆さになると地獄の反対側へ。煉獄界の番人カトーに許され天使が操る舟で山の登り口へ、石段の前で天使から額に七つのPを記され、高慢・嫉妬・怒り・怠惰・貪欲・大食・色欲の罪を浄化して、地上の楽園でベアトリーチェと再会。忘却の川レテの水を飲み、豊かな記憶を呼び起こすエウノエの水を飲んで天上へ。月星天・水星天・金星天・太陽天・火星天・木星天・土星天・恒星天・原動天を経て至高天へと辿り着き、地上に戻ったらありったけの力で書くと誓う〜
 しつこいけど、結局キリスト教が描く死後の世界は、ギリシア神話とギリシア哲学に支えられていて、地獄にいる魂と煉獄に行ける魂の差が分からないし、天国にも十段階あって、そこにいる魂はそれで満足ってのも気に入らない。ふん!!

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最終更新日 : 2016.09.27

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