2016/09/06
〜小説家に向いているのは女性かも〜

「あのひとは蜘蛛を潰せない」
〜綾瀬まる〜

『あのひとは蜘蛛を潰せない』:綾瀬まる(あやせ):2015年9月1日:\520:新潮社:県立M高校図書館
 解説の山本文緒が書き過ぎ
〜真夜中のドラッグストアで蜘蛛を潰せない中年パート社員。柳原に呆れる女性店長は28歳の恋愛経験のない梨枝だ。夜勤を終えて実家に帰ると母が用意してくれた朝食を摂りビールを飲んで寝る。穏やかな柳原だが,休憩室で若い女性に寄り添って歩いていたという噂が流れ,やがて駆け落ちてきた女房を捨てて失踪するが,これは二度目だと奥さんは言う。代わりに夜勤のアルバイトに入ったのは三葉という大学生で,8歳も年上の梨枝の事が気に入ったというので驚く。幼い頃に家を出て行った父が残した家のローンを払い終わり,反りの合わない5才年上の兄は梨枝の幼馴染みのカマキリの雪ちゃんと結婚し,地方勤務となって家を出て行った。「ちゃんとした」「笑われない」育てられ方に反発を持つ一方で,母・紀子とは喧嘩をしたくない。その兄が最初の子どもが生まれるタイミングで本社転勤を機に家に戻ることになり,梨枝は家を出るきっかけを得る。一人暮らしを始めた梨枝の家で三葉と初めての性交を行い,若い恋人をちゃんとしたくなる自分に梨枝は驚く。雪ちゃんは禄に料理できず,兄は末期の子宮癌に侵された女性の見舞いに通っている。母は元気をなくし,家も荒れてきた。三葉はバレリーナの姉に期待を寄せすぎている両親と解り合えず,堅実な一人暮らしをしながら,バイトで貯めた金で絵を買いたいのだという。梨枝のアパートで過ごすことが多くなった三葉は目的の20万円を貯めて,就職活動も始めて梨枝との距離を空け始める。来店する度に頭痛薬を買うバッファリン女が気になり,銭湯でも一緒になり,紀子や雪ちゃんや梨枝のように可哀想な女性にできることはないかと考え始める。合い鍵で三葉のアパートに入り,バレリーナの絵を見つけ,梨枝は三葉に思ったことをぶつけてしまうが…〜
 20才の男の子が28才の足の太い女に惚れるかなぁ。惚れられたらいいなぁという女性の願望…現実としてあるシチュエーション? ま,何事も上手く回り始めたねって所でお話が終わってますね

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最終更新日 : 2016.09.06

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