2016/09/01
〜こっちが先だったか〜

「陽だまりの彼女」
〜越谷オサム〜

『陽だまりの彼女』:越谷オサム(こしがや):2011年6月1日:\550:新潮社:県立M高校図書館
 「いちみち」に先行する作品か!
〜幼馴染みと十年振りに再会した僕は,中学時代のおばか振りやいじめられっ子振りが消えていて,仕事のできる素敵な女性になっているのに驚愕し,やがてつきあい始めたが,彼女の里親で養父となった警察官の父が反対するので,駆け落ちした。とは言っても音信不通になるわけでもなく,西武池袋線から時々東武野田線の鎌ケ谷まで行く。彼女の養父は,全生活史健忘・いわゆる記憶喪失で保護されたのだという。僕は,松戸に引っ越して疎遠になってしまったが,彼女は有名な私立女子大に入り,中堅処の下着メーカーに勤め,交通広告を行う僕の会社に話を持ち込んでくれたのだ。数ヶ月が経ち,幸せ一杯に暮らしていたが,彼女はことある毎に「疲れた」と口から弱音を吐く。ある日,隣の三才の男の子がベランダから落ちそうになり,仕切り板を破って僕は力を貸したが,彼女は3階に行き,そのベランダから跳んで手が滑って落ちていく男の子を胸に抱いて,無傷で生還した。異常なしと診断された病院の帰りに僕らが出会った公園に寄ろうという。翌朝,集合ポストに朝刊を取りに行ったまま彼女は姿を消し,彼女が生きていた痕跡も消されていた〜
 人と猫の恋かぁ…非生産的だな

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最終更新日 : 2016.09.01

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