2016/08/02
〜こんな中1女子がいたら凄い〜

「リカーシブル」
〜米澤穂信〜

『リカーシブル』:米澤穂信(よねざわ ほのぶ) :2015年7月1日:\75O:新潮社:県立M高校図書館へ
 病院で読む本がなくなって売店で購入。この労災よリ青葉の方が置いておく本のセンスが良かった
〜越野ハルカはママとサトルと共にママの故郷である坂牧に引っ越して来て、中学入学という節目に、何気ないふりで過したが、商店街にある古い蕎麦屋の娘であるリンカには、よそものであることを見抜かれてしまいハラハラ、幸いなことにリンカは気立てが良かった。それよリも気がかリはサトルで、小3のこの子はこの町に来てから予言めいたことを云い、まるで未来が見えるのだ。弟じゃない。パパが再婚した相手の子で、パパは会社の金を盗って失踪した。ボランティアで河川敷のゴミ拾いをしている時にリンカが教えてくれたのは、高速道路誘致の推薦報告書を書いた酒井教授が報橋から落ちて死亡していること・サトルが落ちた人がいると怖れていたこと・報告書をさがすためのゴミ拾いではないかということだった。知りもしないことを話すサトルのことを知られたくないが、この土地には身を擲って村を救ったタマナヒメの伝説によく似た話で、そのタマナヒメは何代にも亘って出現し最後は自殺し、相手も溺死しているのだ。リンカにタマナヒメについて聞くと、庚申講のために選ばれている今のタマナヒメのユウコさんに引き合わせてくれたが、帰リの下り道で出会ったサトルは、ー軒の家を指して、ここに住んでいたと云う。夜散歩していると、報橋で車が燃える事故を目撃し、翌日怪我をしたのがタマナヒメについて教えてくれた社会の三浦先生だと判明した。見舞いに行って話を聞くと、タマナヒメについて書かれた「常井民話考」は市内の図書館から消えており、その執筆に係わった人物が変死していることから、自分も消されかかったのだと説明する。パパから離婚届が送られ、ママから面倒を見るのは中学卒業までと穏やかに宣言され部屋で大泣きした翌日、サトルが帰宅しないのにママがさほど動揺していない様子から、カラクリがわかってきた。タマナヒメとして紹介されたユウコさんは影武者で、サトルは5年前まで実際に住んでいて、建て直される前の康申堂が焼かれるのを見ていたのではないか…。ハルカはサトル救出の為に動き出す〜
 ふ〜ん、こういう小説の伏線はディテールの中に隠されているから、遂時レビューを書いていくスタイルでは、ちっとも残らない。やれやれ…

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最終更新日 : 2016.08.02

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