2016/06/27
〜このシリーズは安心〜

「幹事のアッコちゃん」
〜柚木麻子〜

『幹事のアッコちゃん』:柚木麻子(ゆずき あさこ):2016年2月21日:\1200:双葉社:県立M高校図書館
 第3弾!
〜高潮物産の若手・久瀬亮平は忘年会の幹事を仰せつかって困惑しているが,先輩の澤田三智子に紹介された小さなビルの屋上で展開しているおでん屋で紹介された黒川敦子は,連続5日,自分が幹事をする忘年会に付き合えと云ってくる。火曜は自分が主催する「東京ポトフ&スムージー」の現場スタッフを新橋のガード下の居酒屋で串揚げパーティー。水曜はポテトサラダの食べ比べ。木曜は寡黙な人々と焼き鳥,金曜は女性スタッフを子どもと一緒に招いて日本酒の飲み比べ。幹事が自分のペースで好きなことをやれば良いのだと思い始め,彼はマリアッチを招いてメキシコ料理とテーキーラにした。アッコと同年代の赤井温子はネットのライターだ。辛辣なことも書くが,年下の上司から東京ポトフの出資者がスポンサーだと聞いてインタビューのやり直しを申し入れると,アッコは自社の入ったビルの屋上のプレハブの中,風邪で青息吐息。色々話している内に,看病しながら,共同経営の黒人女性が作るジンジャー・スムージーと温子の作る粥が新メニューに加わった。笹山と結婚した三智子は産休で休んでいる先輩に替わってチームリーダーを任され,引っ張っても行きたいが嫌われたくもないと悩んでいる。相談したアッコさんは,稽古に5日付き合えという。最初はけん玉,油絵,梅干し,ゴスペルと付き合っていく内に,旧態依然とした方法をとらずに無駄を省いて時間を作り出す術を身につけた。そのアッコさんの事業を三智子の会社は買収しようとして,交渉相手を三智子に指名した。お祭り・花火会場・海の家などで焼きそばを焼く彼女を手伝う内に,三智子はアッコが,一番良い相手に事業を売りさばいて継承させようとしていることに気付く。事業を売り払った半年後,アッコはNYでハッピーロール商売を成功させていた〜
 ま,こういうハッピーな話が良いね。お気楽・お気楽。確かにアイデアを思いついた人がずっと事業を継続していくと成功体験で,考え方が凝り固まってしまって巧く進まなくなるような気がする

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最終更新日 : 2016.06.27

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