2016/06/24
〜次は京都行きだね〜

「吉原詣で」
〜佐伯泰英〜

『吉原詣で』:佐伯泰英(さえき やすひで):2016年4月28日:\690:角川春樹事務所:茂原市立図書館
 鎌倉河岸シリーズ28で,表紙の絵は高尾太夫に新内「明烏夢淡雪」を聴かせている宗五郎
〜豊島屋が隠居して遂に吉原詣でが実現したが,帰りに金貸しの仏具屋の跡取り甥が持っている20両を奪われそうになり,近頃流行っている浪人者の強盗を真似たものだと知れた。料理人が魚河岸に仕入れに行く途中に浪人に襲われ太腿を斬りつけられた。人相書きを持って聞き込みをすると,佃島から日本橋界隈の安宿が知れ,待ち伏せて大捕物で浪人三人を捕まえたが,大番屋で仲間を殺して騒ぎを起こし,見習い同心を殺して佃島に逃げて,佃島の船問屋の用心棒仲間になぶり殺しにされて浜に打ち上がった。船問屋の阿波屋は長崎から阿片を持ち込み,年端も行かない女児を上方に売っているらしい。北町奉行・小田切が直々に出張って一味を捕縛した。八百亀が気になっているのは,吉原の三浦屋で恨めしそうに宗五郎を睨んでいた同年配の商人だった。昔なじみを訪ねて心当たりを付けるが,下谷の荒れ寺で襲われた宗五郎を救ったのは,佃の捕り物に出損ねた独楽鼠の亮吉で,盗品を売ろうと骨董屋を始めた破戒僧の三男だった猪飼兼道を縄にした。豊島屋十代目には京修行中に言い交わした西陣織の織り元の次女がいた〜
 まあ,いつも勘が冴えているとは限らないけど,背中を斬られた浪人は,その後どうなったのだろう? 次は京行き??

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最終更新日 : 2016.06.24

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