2016/05/31
まだ続く〜

「岳飛伝十六戎旌の章」
〜北方謙三〜

『岳飛伝十六戎旌の章』:北方謙三(きたかた けんぞう):2016年2月29日:\1600:集英社:県立M高校図書館
 進む時はあっと云う間
〜秦檜の病は篤いがいますぐどうこうということはなく。皇帝と皇太子には絵筆を執らせて反物に反映させる仕事を与えた。呼延凌に雄州を陥落させられ,退路を断たれた海陵王に叔父である総帥の兀朮は冷たい扱いをしている。弱い金主など生かされているに過ぎないと云うのだ。脇腹に傷を負った岳飛は程雲にも同じ手を喰わせようと崔達を農地に埋伏させ,岳霖を影武者に仕立て,臨安を臨む地に進出した。誘き出せはしたものの護衛を始末したに過ぎなかった。李俊の働きで取り戻した沙門島には項充と狄成がいるが,南に展開した梁山泊水軍の隙を突くように,南宋水軍が海鰍船で襲ってきたが,二人が乗り込んで,自爆させた。蒙古に備えて北の地にやってきた胡土児は,調練された刺客に襲われたが,蒙古に逃げ込んで窮地を脱し,金国に買える時に配下の者に刺客を捕らえさせた。刺客を送ったのは金国皇帝・海陵王に違いない。居場所は蒙古にしかないかと考え始める。海陵王は腹を決めて呼延凌に攻め掛かるが,犠牲は増え続けるが,退きはしなくなった。将軍が戦死しても勝敗が決まらない戦いに変わってきているが,兀朮も呼延凌も昔ながらの戦いを懐かしんでいる。張朔は南方に展開している南宋水軍を補足できずにいて,厄介なのは象山の造船所が稼働している点だ。致死軍を率いている羅辰は米を売って運び込まれる際に火を放って,死に場所を得た。七星鎮が南宋軍本隊の急襲を受け,張光が戦死した。韓成は西遼の宰相に収まるが,国とは何かを考え始める。臨安を攻める振りと岳飛の動きで程雲は誘き出されたが,九死に一生を得る。金と梁山泊の戦いでは,策を弄するなという兀朮の助言に逆らって側面から呼延凌を討とうとする作戦が失敗し,海陵王は総帥から兵権を取り上げられる。呼延凌のいつもと違う動きに反応した兀朮は,梁山泊遊撃隊の史進に討たれ,史進も戦死した〜
 「次で終わりらしい」「もういい加減飽きてきたから潮時です」と15の時に書いたが未だ終わらず,次の17が最後らしい。2月29日の初版発行とは…閏年ならでは。ようやく史進の死に場所を与えたって所だね

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最終更新日 : 2016.05.31

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