2016/03/07
〜なーるほど

「茶色の朝」
〜フランク・パブロフ〜

『茶色の朝』:フランク・パブロフ:藤本一勇(ふじもと かずいさ)訳:2003年12月8日:\1000:大月書店:県立M高校図書館
 ジャン=マリー・ルペンの大統領当選を阻止したフランス・ブルガリア二重国籍の男の著作
〜「俺」とシャルリーが「コーヒーをゆっくり味わいながら,時の流れに身をゆだねておけばよい,心地よいひととき」を享受できる平和な国で,ものごとを「茶色」に染めていく出来事が起きる。「ペット特別措置法」のもとで,茶色でない犬や猫が処分され「俺」は驚き,胸を痛めるが,やがて「しかたない」と思い,痛みを忘れていく。「妙な感じ」が残り「どこかすっきりしない」ところがあるのに,それ以上深く考えない。法を批判した新聞が廃刊になり,「茶色に染まることことにも違和感を感じなくなって」しまう。「茶色に守られた安心,それも悪くない」と考えるようになり,「街の流れに逆らわないでいさえすれば…」と過ごすが,法が過去に遡って適用され,シャルリーが逮捕され,「茶色の朝」に至っても,みずから状況に合わせていくことをやめない。「いま行くから」。〜
 メッセージは東大の哲学の先生・高橋哲哉…その見出し:茶色,茶色,茶色・すべてが染まる・1ユーロの小さな本・コーヒーの平和・内側にいる安心・慣れていく怖さ・たくさんの言い訳・日本の茶色・ふつうの人びと・批判と悪口・茶色のメガネ・色つきの自由・考えつづけること

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最終更新日 : 2016.03.07

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