2016/02/25
全世界で300万部って?〜

「WONDER ワンダー」
〜R.J.パラシオ〜

『WONDER ワンダー』:R.J.パラシオ:中井はるの(なかい)訳:2015年7月20日:\1500:ほるぷ出版:県立M高校図書館
 全世界で300万部の感動作! きっと,ふるえる−オーガストはふつうの男の子。ただし,顔以外は。という売り文句
〜オーガスト・プルマンは5年生から私立の中等部に通学することになった。ビーチャー学園のトゥシュマン校長は,夏休みの終わりにジャック・ウィル,ジュリアン,シャーロットの3人を呼び出し,9月からのホームルームなどを案内させ,オギーも心待ちにしていた。自分の顔を見たときの驚愕の表情や好奇の眼差しには馴れているが,ランチを一緒に摂ってくれる子はサマーという女の子だけだ。僕に触ると伝染するというチーズえんがちょが行われているらしいが,隣の席にいるジャック・ウィルがいるから助けられている。一番好きなのはハローウィンで,顔を隠していても怒られないからだ。一人でボバ・ファットの衣装が着られず,ゴーストフェイスの衣装を着ていくと,ジャックとジュリアンが僕の顔の話をしているのを聞いた時のショックは相当なものだった。金曜も学校に行きたくなくて仮病を使っていたら,姉のヴィアは何でもない顔をして学校に通い続けるべきだと云う。姉がハローウィンの日にぐずぐずしていたのは,最愛のお祖母ちゃんが亡くなった日だったからだった。ジャックはオギーがよそよそしいのは何故か分からなかったが,サマー・ドーソンから「血まみれの絶叫」とのヒントを聞いて,周りの雰囲気に流されてオギーがいるのに気がつかず心ない言葉を吐いたことを後悔した。理科の課題でオギーとパートナーに指名されたが,ジュリアンが「無理してあの奇形児と仲良くしなくていいんだぞ」と声を掛けてきて,口に一発パンチを見舞っていた。ジャックが冬休み前に欠席している時,ジュリアンの一家は大パーティーを開いて,反オギー・ジャック戦線を築いていた。嫌がらせが続くが,中立派がこちらに来れば勝てるかも知れない。姉のオリヴィアはオーギーを可愛がってくれていたミランダとの距離をとるようになって落ち込んでいたが,ヴァイオリン弾きのジャスティンという恋人ができ,高校の演劇の進行役とミランダが引き当てた主役の控えとなった。ミランダは開幕直前に体調不良でヴィアの出番が回ってきて,スタンディング・オーべーションを受けた。ジャスティンがばかばかしいとサボった2泊3日のキャンプで,他校の年上にからかわれたオギーとジャックの窮地は,ジャスティンの取り巻きだった連中に救われた。年度終わりに,オギーは特別賞を受賞し,ジャスティンは学校を変わることが聞こえてきた〜
 トリーチャー・コリンズ症候群:p140-141「未知のタイプの下顎顔面異骨症で,原因は第五染色体のTCOF1遺伝子の常染色体劣性の変異,OAVスペクトラムに特徴的な片側顔面小人症との合併」「一塩基欠失変異」を両親ともに持っている…エレファントマンを思い出したけど,奇病ってあるなぁ。まあ,こんなハッピーエンドはないだろうけど,顔以外は普通って訳でなく,頭脳明晰だから幸運を引き付けられるのかな?

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最終更新日 : 2016.02.25

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