2015/09/24
〜東京下町かと思ったら芦屋

「最後の晩ご飯 ふるさととだし巻き卵」
〜椹野道留〜

『最後の晩ご飯 ふるさととだし巻き卵』:椹野道留(ふしの みちる):2014年10月25日:\480:KADOKAWA:県立M高校図書館
 舞台は芦屋
〜五十嵐海里はミュージカルから売り出した若手のイケメン俳優だが,若手女優を泥酔させて家に上がり込んだと噂され,事務所をクビになった。神戸の母は迎え入れてくれたが,13歳年上の兄に追い出され,母も引き留めようとしない。芦屋を覗いてみようとフラフラ酔っ払い,コンビニで不良高校生に暴行されているのを助けてくれた夏神留二の定食屋・ばんめし屋は午後7時から始発まで一品だけを出す食堂だ。カウンターの隅に影の薄い男が座っているが,夏神と五十嵐にだけしか見えないらしい。高級住宅街で執筆している小説家に豚の生姜焼きを届けた帰り,神社で呼び止める声に止まって,拾ったのはロイド眼鏡。セルロイドの丸い眼鏡が英国で作られてから百年経って付喪神になったらしい。喋るし,夜は人の形にもなる。幽霊の生きていた時期の物語を見せてくれると,朝の情報番組で料理を披露しているのに憧れた,引き籠もりの青年が調理学校に通ってはみたが,だし巻き卵が作れずに,引き籠もりに戻った末に,首を吊って死んだことを知った海里は,猛然と練習して,青年の幽霊に喰わせるのだった〜
 椹って字は…「さわら」だそうです。薄い本で840円も取るのかと思ったらワンコインの480円。私は,それでも買わないけどね

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最終更新日 : 2015.09.24

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