2015/09/09
〜ちょっと無理がある〜

「ラプラスの魔女」
〜東野圭吾〜

『ラプラスの魔女』:東野圭吾(ひがしの けいご):2015年5月15日:\1680:KADOKAWA:県立M高校図書館
 ピエール・シモン・ラプラスとはフランス人で,この世のすべての原子の現在位置と運動量を把握する知性が存在するならば,その存在は,物理学を用いることでこれらの原子の時間的変化を計算できるだろうから,未来の状態がどうなるかを完全に予知できる−−と曰うた
〜映像プロデューサーの水城義郎が温泉場で散歩に出て,硫化水素中毒で死んだ。調べに来た大学教授の青江は,不自然であるが事故としか判断が下せない。しかし,売れない役者が別の温泉地で硫化水素中毒死し,事故の後で若い男性を探しに更に若い女性が来ているのを聞くと,事件性も考えられる。若い女性は向こうから近づいてきて,羽原円華と名乗った。事件性を疑っているのは,水城の母から若い女房に殺された決まっていると言われた刑事の中岡だ。青江は検索サイトで調べて,映画監督の甘粕才生に行き着き,甘粕が娘の起こした硫化水素自殺に妻と息子が巻き込まれ,妻と娘が死に,息子の謙人が植物状態から奇跡的に復活し,円華の父で脳外科医の羽原全太朗が施術したことが判明した。円華が追っているのは,ブログではその後の事を知ることが出来ない謙人ではないのか? 若い女房の夫殺しに手を貸した謙人は,自分の復讐の為に若い女房を使っている。ターゲットとなる映像関係者の3人目は,家族を失った映像作家が立ち直っていく様をノンフィクション小説にし,更に映像化しようとしている〜
 脳外科手術で,驚異的に処理速度が上がった情報処理が可能になった二人??? 一度は偶然があるとして,二度はないでしょ! 青江や中岡同様に,蚊帳の外に読者も置かれている。気持ちは良くない!

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最終更新日 : 2015.09.09

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