2015/01/13
〜可愛くって泣いちまった〜

「鹿の王 下 還って行く者」
〜上橋菜穂子〜

『鹿の王 下 還って行く者』:上橋菜穂子(うえはし なほこ):2014年9月25日:\1600:KADOKAWA:県立M高校図書館
 彼女が書けなくなっても私は困らないのだが,相棒と家族が助けてくれたらしい。我が相棒というのは家族ではないらしい…
〜ユナを追いかけていたヴァンを救ったのはモルファのサエだったが,連れて行かれたテントには火馬の民の族長・オーファンがいて,ツオルの移住民を襲う犬の王・ケノイに誘われたのは故郷の土地で,ムコニアの兵と戦っている最中だった。ラファン族に扮したモルファ族が矢を射かけて,ケノイに当たり,アカファ王はモルファを使って火馬の民の暴走を見限ったようだ。捕まった女はサエでヴァンは懐かしい暁という飛鹿に乗せて逃げ出し,後にツオイの正規軍が急襲して,オーファン以外が殺害されたことを知る。ホッサルは奥の院からユカタ平原の山地の民に行くことを命じられ,そこで監禁された。沼地の民の病を看ていると,ダニが媒介しているようだが,病原を持っていても死に至らない者のことや,火馬がいなくなってから発病し始めた者の話を聞くと,地衣類を好んで食べるトナカイや飛鹿・火馬の乳や乳製品を食べる者が無事であるらしい。火馬の民の石火ノ隊に捕らえられたタイミングでミラルが発病し,ユナの母の従兄弟であるユナを連れ去ったナッカは辿り着いたヴァンとサエを石牢まで案内し,マコウカンの姉の働きで救出されたが,ユナも含まれていた。ユナを連れ,ヨミダの森を経由してオキに戻ろうとしているヴァンとケノイは,ケノイが死んだにも係わらず,北の地で半仔に襲われて死亡する移住民の話を聞いて愕然とする。王眼の来訪に合わせて披露される飛鹿に付き添ってカザンに出掛けたヴァンとサエは,ホッサルの義兄の助手で,火馬の民の出身であるシカンが黒狼を使って,半仔を操ろうとしていると踏む。ヴァンはオーファンが火弾を用意して王眼である王阿候を襲うと警戒していると,確かに襲ってきたが,半仔や黒狼の気配は感じない。襲撃は陽動作戦で,王阿候の帰還を狙って,カザンからシカンらを逃がした者がいるに違いない。それができる人物は…ホッサルは自分の祖父・リムエッルに詰め寄るが,祖父はオタワル医術の未来のためにやるという。微妙な均衡で成り立っているアカファの平和を崩さぬよう,サエとモルファ族はシカンを留めに行くが,シカンはモルファを待ち伏せていた。ヴァンは父から聞いた群れの存続のために命を賭ける鹿の王の話を思い出し,黒狼や半仔を統率できるのは自分だけであると心に決め,人に移さない山の奥に導こうとするが,新しい絆を持つユナはオキの若者を率いて父を追い求め,サエも同行する〜
 皆が皆,深謀遠慮が効いていて,脅されているのは主人公とその周り。ヴァンやホッサルは道化だった…,悲しい。固有名詞が読み辛いよねぇ。何も彼女の考えた不思議語を使わなくても良いじゃない。漢字を使って変な読み方をさせる必要がある????

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最終更新日 : 2015.01.13

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