2015/01/08

〜二匹目の泥鰌

「3時のアッコちゃん」
〜柚木麻子〜

『3時のアッコちゃん』:柚木麻子(ゆずき あさこ):2014年10月19日:\1100:双葉社:県立M高校図書館
 前二作は2014年発表で,後二作は2012・2013年発表で舞台が関西
〜商社に勤め始めた三智子はアッコちゃんの訪問を受け,膠着している企画会議を進行させるためのティーアーブを押しつけられた。確かに雰囲気が変わり,係長がいない時は新しいアイディアが出る。最後は進行役の三智子が,係長の顔を立てる案を振る。外食産業のデリバリー部門の電話オペレーターの明海はほとほと仕事にうんざりしていたが,声を掛けてきたのは,地下鉄ホームのスムージー屋の女性だった。勤務先まで押し掛けて,勤務の過酷さを訴えるほどだ。仕事のしかたなんか山のようにあるという言葉に勇気づけられる。洋菓子店のデザインを行う塔子は神戸に住処を見つけたが,猪のベティに気に入られたようだ。マンションの1階のシュシュ屋を仕方なく手伝うようになって,関西に馴染みつつある自分を発見する。栃木から通学のため国立の祖母宅で暮らしてきた4年の女子大学生が企業から内定を貰えず,梅田の地下街で迷って面接に遅刻する。あちらこちらで声を掛けられると,慌てて就職しなくても良いのだという気持ちがわいてくるのも関西の空気のせいかもしれない〜
 東京ポトフ&スムージー大阪店が大阪ポトフ&スムージーに変わるように並べ直されている。これからも続くぞっていう意思の表れですね

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最終更新日 : 2015.01.08

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