2014/12/25
×シリーズ〜

「サイタ×サイタ」
〜森博嗣〜

『サイタ×サイタ』:森博嗣(もり ひろし):2014年11月5日:\1000:新潮社:県立M高校図書館
 ちゃんと説明して欲しいんですけど…
〜探偵事務所の小川令子は無職の佐曾利隆夫を監視して欲しいという身元不明の依頼を受けることにしたが,アルバイトの美大生・真鍋瞬市は友達の永田絵里子を連れてきて,応援に同業の鷹知祐一郎を頼んだ。かつての同棲相手・野田優花をストーキングしているらしい。ゼネコンの受付嬢であったが,役者の倉崎正治とつきあい始めて家出し,映画館のアルバイトをしながら,マンションに住まっている。そこには,佐曾利のかつての同僚の坂下徹の妻である美幸と舞台女優の茶竹加奈子が出入りしている。永田が一人で駅から野田のマンションまで尾行し,佐曾利を見失い,駅で佐曾利を見つけようとすると,すぐ近くで発火事件が発生した。これは連続爆弾魔として知られているが,ガソリンと時限装置を使ったもので,数年前の坂下夫婦の新婚旅行の留守宅が丸焼けになるなどの被害が多発していた。再び野田のマンションを訪れると,暗がりになった駐車場に坂下美幸の絞殺死体を見つけてしまった。鷹知が野田のマンションを張り込むと,茶竹が政治家の島純一郎と黒塗りのセダンで出掛ける場面を目撃し,その数時間後に茶竹の絞殺死体が自宅近くで発見される。野田は佐曾利が恐ろしいと鷹知に電話を掛け,訪問前に睡眠薬を飲んで自殺を図った。佐曾利は張り込み中の小川の携帯に電話を掛けてきて,もう監視は必要ないと宣言する。病院に収容され,野田は兄に知らせて欲しいと頼んだが,その数時間後,彼女の入った処置室は全焼となり,野田と佐曾利が実の兄と妹であることが判明する。佐曾利は自首し,坂下は指名手配となった〜
 動機は一身上の都合か金の為のどちらかで良いと森先生は云う。確かにね。でも,すっきりさせるのも読者へのサービスじゃないかな。嫌なら読まなくて良いよというスタンスで,それもご尤もだけど。今回は探偵のお仕事らしい事件で,美術鑑定は無関係。その方が良いとも思う。241ページ5行目「・・・たまたままた島さんが・・・」というのは校正漏れですよね

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最終更新日 : 2014.12.25

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