2014/1
〜1月に読んだ本〜

はなとゆめ ☆☆☆ まほろ駅前狂騒曲 ☆☆ 湯島ノ罠 ☆☆ 空蝉ノ念 ☆☆
とっぴんぱらりの風太郎 ☆☆☆☆ 逆浪果つるところ ☆☆☆☆ 朝の霧 ☆☆☆ つくも神さん,お茶ください

冊数が多いのは真面目に仕事をしていない証拠

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14/01/29
『つくも神さん,お茶ください』:畠中恵(はたけなか めぐみ):2009年12月20日:\1300:新潮社:茂原市立図書館
 酷い
〜雑文集〜
 ひどく拙い

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14/01/25
『朝の霧』:山本一力(やまもと いちりき):2012年2月25日:\1500:文藝春秋:東部台文化会館
★★★
 最近テレビで見ることが多いのだけど何故
〜長宗我部元親の部将となった蘇我玄蕃頭清宗は波川玄蕃と呼ばれるが,易断で日を選び,築城を許され葛木城は完成した。元親が土佐統一を為した陰には玄蕃の活躍があるが,互いに気を許してはいない。玄蕃の妻の養甫は元親の妹で仲も睦まじい。元親は伊予に近い四万十の中村・山路城に玄蕃を移したが,久武親信が岡本城を攻めて鉄砲に撃たれて死んだ葬儀にも呼ばれなかったが,攻略自体も報されていなかった。浦戸城から呼び出しもなく,葛木城へ帰る決意をし,別れの宴を催すと告げると領民が無事を祈り,なけなしのお宝を餞別に寄越すほど,慕われていたことを知る。葛木へ戻っても暫くは呼び出すがなく,漸く呼ばれても自分から詰め腹を切るとは絶対に口にしなかった。阿波海部城で謀反が起きて,それを鎮圧に出向けとの命に,謀反が起こるわけはない,今度こそ罪を負われて切腹させられると分かっていながら,玄蕃は陸路を断って舟で出掛け,案の定,詰め腹を切らされた。玄蕃の弟二名と城代は斬首,子らは切腹との沙汰が,浦戸から伝えられるが,家臣が心を一つに合わせて,徹底抗戦を選び,幼い弟と母だけは裏山に逃れ,十分の一で闘うが〜
 実力も人気もあって疎まれる。土佐,高知では有名なのだろうか,所詮は四国で高名な武将と本人に言わせている。ジョン万次郎を片方で書き,もう一方でこういう人物を書いている。オール讀賣に連載

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14/01/23
『逆浪果つるところ』:逢坂剛(おうさか ごう):2012年9月19日:\1800:講談社:市立図書館
★★★★
 チェック漏れ
〜択捉から帰ってみれば,行かなかった新左衛門や島之丞とは齟齬が大きくなっている。最上徳内とは息が合ってきて,松前藩の非違をただす呼吸もばっちりだ。新左衛門と島之丞を先に帰府させるが,老中に何を告げるか分かったものではない。後を追うように,徳内を帰しての弁明は効果が高いようだ。重蔵は団平と余一郎と道を開拓しながら,帰る途中,松前に流れ着いた博打で獄に繋がれた鉄砲打ちがアイノに扮して襲撃してきた。択捉で死んだはずのりえの影を感じる。松前から竜飛へ戻り,帰府しようとするが,仙台で蝦夷へ赴く徳内と歓談し,東蝦夷が幕府直営となったことを知る。江戸で慌ただしく一月を過ごし,蝦夷へ旅立ち,腕利きの船頭を説得して国後から択捉へ渡る海路を切り拓くが,江戸で団平の妻と重蔵の囲い者を拉致したりよが択捉にほぼ同時に上陸し,対決の時〜
 全体の7,蝦夷編の2。松前から江戸へは楽な道で,蝦夷地は本当に大変だったんだろうね。国後から択捉って距離は大してないが,潮流が凄く大変

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14/01/18
『とっぴんぱらりの風太郎』:万城目学(まきめ まなぶ):2013年9月30日:\1900:文藝春秋社:駅前学習プラザ
★★★★
 やっぱり舞台は京都が主だが時代は慶長
〜伊賀の柘植屋敷で育てられ、生き延びた風太郎は建築途上の城に忍び込むため天川帰りの黒弓が火薬遣いが巧みと聞き組んだが、辣韮の代わりに大蒜を常世が作った毒に用いた所、効き過ぎて門番の一人を殺してしまい、藤堂の御殿の怒りを買い、京の吉田口外のあばら屋に住み着いた。清水寺三寧坂の瓢箪屋・飄六から仕事を貰うようになり、高台寺に出入りするようになり、寧々様からやんごとなき公家の若君の祇園会の供を常世と一緒に依頼され、黒弓を同行させる。それは吉田山に小さく祀られる因心居士という瓢箪の神が風太郎に見せた瓢箪の体型だった。伊賀の柘植屋敷で育てられ、生き延びた風太郎は建築途上のそ城に忍び込むため天川帰りの黒弓が火薬遣いが巧みと聞き組んだが、辣韮の代わりに大蒜を常世が作った毒に用いた所、効き過ぎて門番の一人を殺してしまい、藤堂の御殿の怒りを買い、京の吉田口外のあばら屋に住み着いた。清水寺三寧坂の瓢箪屋・飄六から仕事を貰うようになり、高台寺に出入りするようになり、寧々様からやんごとなき公家の若君の祇園会の供を常世と一緒に依頼され、黒弓を同行させる。それは吉田山に小さく祀られる因心居士という瓢箪の神が風太郎に見せた瓢箪の体型だった。ひさごと名乗らせ、それぞれ十成・百成・千成と呼び合い、初めての蹴鞠では新記録を出し、喝采を浴びるが、歌舞いた姿は他の集団から喧嘩をふっかけられ、死闘へと発展するが、これは相手に忍びが加わっていたからだ。別れて吉田山で瓢箪の世話を再開する。飄六に行くと戦が近いことを教えられ、黒弓から商売を手伝わないかと誘われて堺まで行くと居たのは蝉で否も応もなく、御殿の軍勢に加えられ、百姓屋を焼き百姓の童まで手を掛けてしまった自分に嫌気がさす。突然いくさは終わり、城壁を壊し、堀が埋められ、風太郎は常世・黒弓・ひさご様とも再会を果たすが、ひさごとは秀頼だったのだ。吉田山に帰ってしばらくすると蝉が姿を見せ,大坂方が京に攻め上って火を放つという噂を広める一翼を担うが,百市も一役を買う。この噂を聞きつけた所司代の息が掛かった月次組と揉め掛けるが,月次組も荷担して噂は広まった。黒弓が竹流の金を礼として持参し,黒弓が天川で奴隷の身に落ちた自分と母を買い戻すのだと語る。残菊が百市から居場所を聞いたと言ってあばら屋やってきて,ひさごの居所を吐けと散々痛めつけた挙げ句に,胸を斬られ,離れて見守っていた百市の介護を受ける。快復を確認した百市は黒弓と国外に出ると風太郎に告げ,風太郎は瓢六を継ぐことになった芥下が高台院が呼んでいると告げた。因心居士が居場所に定めた瓢箪は銀色に装飾され,高台院からはでんかの短刀をひさご様に届けてくれと願われ,頷くしかなかった。藤堂の陣で具足を盗み,城に雪崩れ込む兵達に混じって奥を目指すが,黒弓に加えて蝉も同行し,因心居士の導きで,千畳敷に飾られた秀吉の瓢箪の馬印まで辿り着いた。ねねが果心居士を強かに酔わせ,瓢箪に封じ込めたのだった。因心居士は馬印を火に入れろと命じ,南蛮人の姿をした果心居士は,不思議な術を操った。ひさごが30人ほどを連れて山里曲輪から朱三櫓に遷ったことを見通し,三人がだれにも気付かれず進む術が施された。朱三櫓周辺は,忍びだけで構成された残菊と22名の手下が取り囲んでいるが,三人は苦もなくひさごと常世に再会し,高台院から頼まれた短刀を手渡すが,秀頼は生まれたばかりの娘を四人に託した。娘に触れたことで果心居士の術は敗れ,23対4の戦いが始まる〜
 ラストは少し衝撃的。へぇ〜こういう終わらせ方を選んだかぁって感じ。プリンセス・トヨトミに繋げる気があるのだろうか。今回のあやかしは瓢箪の因果。舞台が京になるといつもの調子だが,大阪になるとちょっとトーンが変わるのだね。下2/3を太い帯で隠して装幀にしているが,その腰巻きをどうするかで,図書館の人はちょっと悩むよね。自分でやらないで,下請けに出すのだろうけど,どこまでがデザイン化は難しい。さて,救い出されたお姫さまは伊賀から抜けた百市に託されちゃった訳だけど,今後の展開があるとすれば,風太郎と黒弓は生き残っていて,芥下も加わって,育てていくってことだろうね

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14/01/12
『空蝉ノ念』:佐伯泰英(さえき やすひで):双葉社:2014年1月9日:\648:新刊購入
★★
 居眠り磐音シリーズ45
〜松平定信が入門し、老剣客が磐音に立ち合いを求めてやってきた。佐々木令圓と同門の肘砕き新三が辰平と木刀で立ち合うが喀血して姿を消す。辰平が磐音と実家を訪ねると、西国一の分限者・箱崎屋と杏が今日明日にも江戸に着くという報せだ。宿に赴くと当に到着したところだった。顔合わせは二日後小梅村でと決まり、佐野善左衛門が松平定信邸にいると掴んだ磐音は霧子と弥吉に見張らせるが、箱崎屋が連れてきた客が辰平を福岡黒田藩で召し抱えるという提案に、田沼派と反田沼派との闘争に首を突っ込む理由はないと、見張りも切り上げるが、佐野は定信から短刀を委ねられたらしい。杏は小梅村でおこんについて学ぶことになり、老剣士は桂川が用意した薬で多少は回復して、長屋から姿を消し、磐音は養父母の墓参りに出掛けるが、そこが隠し墓所だと知っていた老剣士と立ち合いは避けられなかった〜
 内容が薄いので、さらさら読めるが、終着地点が見えてきて、締めていかないといかんね

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14/01/11
『湯島ノ罠』:佐伯泰英(さえき やすひで):双葉社:2013年12月15日:\648:新刊購入
★★
 居眠り磐音シリーズ44
〜霧子が毒から快復し、岩槻に独りで走り、佐野善右衛門が田沼側についた世相あれこれという瓦版屋に危害が加えられる所を師匠の弥助と協力して阻止した。田村の高野山で死んだ妾・おすなの弟だけは殺すほどのワルではないと判断し、元黒鍬組の主人に佐野への手出し無用と伝言させた。小梅村の道場拡張披露は、利次郎の発案で大名家に呼び掛けて、二十歳未満の若者の勝ち抜き戦と決まり、各家も代表選びに余念がない。山形の紅花大尽に嫁いだ小林奈緒は主人が死に奉公人に背かれて身動きが取れず、国元の豊後関前藩に助力を願っても、如何ともし難い。利次郎は土佐藩主から兄弟揃っての奉公は叶わぬと言われても余り落ち込んでいない。磐音は利次郎仕官が関前で叶いそうで安堵するが、痩せ軍鶏・松平辰平が拉致されたらしい。一郎太から年番与力の笹塚に探りを入れると、北町奉行の曲淵は内与力と北町の外れ同心を使って、小伝馬の女牢にとじこめられているのが判明した。下働き下男に埋め門を開けさせ、磐音・利次郎・弥助・霧子に小田も加わり、救出する〜
 無理矢理、一冊分を二月連続で出すために、水増しした感じ。45への伏線を張っているが見え見えじゃ

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14/01/08
『まほろ駅前狂騒曲』:三浦しをん(みうら しをん):2013年10月30日:\1700:文藝春秋:県立M高校図書館
★★
  週刊文春に一年弱掲載されていたんだ。それにしても、最後から2ページ目のシールは何事か?「それまで黙っていた星が、耳ざとく聞きつけて言った。」一文字か二文字来
〜ルルとハイシーが大晦日に持ってきたなますは、駅前で無農薬を売りにしているHHFAから買ったのだという。新年早々の依頼は、岡の爺さんで、横中バスの運行状況のチェックだった。向かいでは、HHFAがせっせと野菜の世話をしている。キッチン・まほろで夕食をとるのが楽しみなのは、女社長・柏木亜沙子が見たいからでもある。3階のベランダから隣家の屋根に落ちた布団の引き上げは、どうということなかったが、調子に乗った行天が布団ごと滑り落ち、病院見舞いと同時に、行天の検査予約を入れた。行天は偽装結婚の過去があり、精子提供で遺伝上の娘もいるが、その相手・三峰が一月半、娘のはるを預かって欲しいと依頼が来た。行天には内緒にしたが、実際にやって来るとパニック寸前で、仕事場に連れて行っても、行天が脱走する始末。岡の爺さんの庭の草取り依頼もサボっているので、行天が両親と住んでいた家の前で虐待の様子も聞き込んだ。半分ヤクザの星からは、HHFAが農薬と化学肥料を使っている現場写真を撮る依頼も来た。この団体は、行天の母親がのめり込んだら宗教の元幹部が係わっているらしい。人との関わり方を行天は変えるべきだと考えた多田は、軽トラに乗ってフラフラしていても行くところはなく、キッチン・まほろで居眠りをして、憎からず思っている柏木亜沙子に誘われ、男女の仲になる。かつて塾の送り迎えをした田村由良が紹介した松原裕弥はHHFAで野菜作りを強要されるだけでなく、駅前の集会にも動員されるのが嫌だと訴える。お盆の朝、墓に行く多田に代わり、シャツにスラックス、春を連れた行天は、岡の爺さんの家の前で塾の教師を装い、偶々やってきたバスに無理矢理乗り込むと、チャーターしたバスで横中本社に乗り込んで抗議しようという岡と老人連中のバスジャックに巻き込まれる。一方の多田は、HHFAのアピール活動を阻止するために星にプラカードを持たされる。松原裕弥は母が心配になり、横浜からまほろ市役所に行き先を変え、駅前に寄ることを岡たちに提案する。三者が入り乱れ揉み合いとなり、HHFAの若者が持っていた鎌を振り上げ、咄嗟にはるを庇った行天の小指が飛んだ・・・〜
 何だかまどろっこしいなぁ。週刊誌の連載だからやむをえないにかもしれなういが、たらたら進む。行天が社長の家にいた理由も解せないし、便利屋の隣に行天が探偵事務所を開くのは次への伏線かも知れんが、この話には関係ないじゃんという気がする。ハコキューってのは小田急のことで、まほろって町田だよね。もう少し小さな町を想定していた

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14/01/07
『はなとゆめ』:冲方丁(うぶかた とう):2013年11月6日:\1500:角川書店:県立M高校図書館
★★★
 うーむ、読み辛い
〜歌人として有名な清原元輔の娘として生まれ、橘則光との最初の結婚に見切りをつけたところ、花山帝が出家すると言い出して、道隆は娘が嫁いでいる一条が即位し、宮中の華となるべく才気溢れる女たちを集め、私も新たな恋が終わって迎えられた。最初は恥ずかしくて夜しか出られなかったが、妙な渾名を付けられる内、一人帝の独占することに専念し、気持ちが自分に向くように華やかさを創り出す女房の一人に加えられることに喜びを見いだした。中宮の一族は華やかであったが、疱瘡で道隆が死に、中宮定子の兄である伊周と弟である隆家の時代が来るかと思われたが、道隆の弟の道長が右大臣になり、兄一家の追落としを謀ってくる。呪詛の罪で配流と決まった兄弟を庇うが、遂に捕縛され、中宮も髪を自ら裁って出家を宣言すると同時に、懐妊がはっきりした。皇女が生まれ、出家したか否かは有耶無耶になり、私自身も二度目の結婚を機に夫の職名と父の姓を組合せて、清少納言と呼ばれた。娘を産んで、早々に戻ったが、道長は幼い娘を中宮とするため、定子を皇后に祭り上げる。後嗣を産み、三度目の懐妊で、女児を産んだが、中宮は帰らぬ人となった。三度目の結婚で、夫の任地に赴き、枕草子に手を入れている〜
 真新しい紙に帝は史記を書くと言い、中宮は何を書くべきかと問われて、しき(もの)には枕が付き物と答えて、紙を賜り、日記でもなく、中宮に読んで貰い笑って貰うものを書いたのよと。ああ、疲れる。女は華やぎを作って人を集め、繋ぎ留めるのが使命と

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14/01/
 
★★
 
 
 

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最終更新日 : 2014.01.29

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