2013/06/06
重々しい表紙の絵とは異なって〜

「忘れられたワルツ」
〜糸山秋子〜

『忘れられたワルツ』:絲山秋子(いとやま あきこ):2013年4月25日:\1300:新潮社:県立M高校図書館
 重々しい表紙の写真とは異なって軽い内容
〜「恋愛雑用論」40代の私にとって恋愛も雑用だ。工務店の事務員の私に煩く話し掛けてくる出入りの業者も40代だが,小利口君と呼んで,恋愛対象にならない。デンマーク勤務の同級生はデンマーク人と別れたが,それも分かる気がする。「強震モニタ走馬燈」小学校から仲の良かった友達が離婚したから遊びに来てというので,行って餃子を作って食べてみたが,彼女は大きなモニタで地震の実況を見ているだけで,肝心な相談はできない儘。「葬式とオーロラ」小学校の理科の先生に救われ,その先生が死んだと聞いて,通夜と葬儀に一泊で出掛けたが,雪の高速で出会った女性は,雪の夜にオーロラを造る装置を運んでいて,PAのスタンプを集めてみたが,帰りに出会うことはなかった。「ニイタカヤマノボレ」1945.12.8に真珠湾攻撃を命じる信号を送った電波塔では,音符を投げ上げて占いをする予言者がいた。高校の同級生は私のことをアスペルガーだと言っていたが,何で自殺したか分かる様な,分からない様な。「NR」地方の会議に出掛ける同僚二人は,見慣れない駅名に驚き,降りてみたが,ここから元の世界に帰れない気がするのは,会社のホワイトボードにNoReturnと書いたからだった。「忘れられたワルツ」姉は母が浮気をしていると確信して尾行しているが,父は関心がない。「神と神田喜十郎」神田喜十郎は女装が趣味の70歳だ。高校の同級生が市長になって,プロパンガス会社勤務の傍ら,私設秘書の様な生活を送り,死んだ市長の母とは女装をして温泉旅行もした。歩道橋で転びそうになった時,手を差し伸べたのは神だった〜
 どれも2011.3.11の震災に絡んでいるけど,普遍性を持つだろうか? 彼女は早稲田の10年後輩

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最終更新日 : 2013.06.06

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