2013/06/02
サイドストーリー〜

「童子の輪舞曲」
〜仁木英之〜

『童子の輪舞曲』:仁木英之(にき ひでゆき):2013年4月20日:\1400:新潮社:県立M高校図書館
 サイドストーリーも良いなあ,流石,仁木先生
〜雨で退屈している中,先生が双六をしようと言い始めた。麦の粒は小さな己の姿になるが,それぞれが願いを込めるが,王弁の望みは遠そうだ。薄妃があがりに近づくと,先生は一つ手前に停まって,王弁を上がらせようかと持ちかけるが,王弁は遠慮する。先生に近づくため,仙骨を手に入れたいといのが王弁の願いだった。董虔は雷王の許で雷神の修行中だが,王子・ベンが何かと気遣ってくれる。ある日,雷王は洞庭君に雷龍珠を渡してこいと使いに出すが,落ちた水は洞庭湖ではなさそうだ。人と結婚した雫は,捕らえた龍王の許に行くという夫を送り出し,ベンは手を出すなと釘を刺す。龍王に食われそうな董虔は修行の甲斐があって雷を発生させて食い止めた。大海原へ漕ぎだした一行は,港に吸い寄せられる様に捕らわれた。出て行きたければ,小島を回ってくる競争に勝てと海王は云う。人ならぬ者の手出しは無用と宣言され,劉欣は気が進まないが王弁と協力しなくてはならない。蚕嬢に吐き出させた糸を海王の船との間に張って引かせ,小島の向こうで毒の吹き矢で仕留めようとしたが,矢は乗組員の身体を素通りし,海の中で立ち往生する。劉欣は海に飛び込み,死霊の声に耳を傾け,説得に成功する。考えれば第狸奴の事を何も知らないが,先生は初めてさかりが来たと云う。第狸奴は雌雄同体で,追い掛けられて追いつかれた方が雌になる,母となった第狸奴は子育ての為,旅に同行できない。野宿したくなければ第狸奴を雄にせよと命じられた。王弁は一計を案じた。天から降ってきた鏡の破片を組み合わせた司馬承禎の弟子,那那と這這は,半分になった鏡を覗き込んだ師が吸い込まれてしまって困っている時に,布袋を迎えた。布袋は質の悪い風邪を引いていて力が振るえない。片割れは江西の予章へ跳ぶが,片割れを持っているのは貧しく若い托鉢僧だ。自分を見つけられたら欠片を渡すと云うが,見つけてみると若い僧の母が蜘蛛の魔物に取り憑かれていて,師を救うどころではなくなった。鏡から飛び出した神は,巨蜘蛛を斥け,元の姿に戻った。薬剤師は高校で出会った,自らをボクと呼ぶ女性と一緒になったが,ある時突然昏倒し,入院した先の司馬という医師は老衰だという。偶然出会った薬師は,救いたいなら左腕の黄金の毛をよこせという。抵抗した末に福毛を抜かれると,妻と双子の娘は馬に乗って姿を消してしまった〜
 主な登場人物を主人公にした短編集。最後の現代版は異色だった。何だかなあと云う結末だったけど

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最終更新日 : 2013.06.02

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