2013/05/27
22巻目〜

「よっ,十一代目!」
〜佐伯泰英〜

『よっ,十一代目!』:佐伯泰英(さえき やすひで):2013年4月28日:\686:角川春樹事務所:駅前学習プラザ
 鎌倉河岸シリーズ第22巻
〜彦四郎が奉公先の船宿の家作の差配として入ることになり,子持ちの女と所帯を持つことになって,亮吉は取り残された気がする。ヤキモチをどう克服するかが味噌だと豊島屋の菊は言う。弥一が若親分の薬種問屋のいわし屋に来いという伝言をもたらした。急ぎではないようだが,聞くと店から薬種が盗まれていて,身内の仕業だと思われる。弥一が奉公に上がると,親戚筋の房州という男が怪しいとすぐに調べがついた。馬喰町の旅籠ではなく,隠れ船宿に居座って女と落ち合うらしい。張り込むと,いわし屋の下女がやってきた。踏み込むのは他の客の迷惑になると,翌朝,木更津河岸行きの猪牙舟の船頭は彦四郎に代わっていて,小伝馬町の大番屋が行き先だ。今回は売り上げを持ち出していた。いわし屋の儀右衛門は月に二度,料理屋に呼び出されて金をせびり取られていた。女は艶という旦那が結婚前に囲っていた品川の遊女。女は跡取りより前に生まれた儀太郎を跡取りにしろと迫っていたのだ。料理屋の線から,帰りの駕籠の怪しい乗り方を掴み,辿り辿って品川に辿り着くが,長屋は既に引き払われていた。品川に行っている間に,いわし屋の跡取りが祖父宅から拐かされ,根岸に文が残されていた。品川にお艶の子を取り上げた産婆を訪ねて歩くが,東海寺でその産婆の弔いが行われていた。30年の記録をお棺に入れて欲しいとの願いを禅寺の坊主は,産婆が変死を遂げたのを聞いて取り置き,政次は丁寧に読み解いて,青山原宿の生家をお艶が買い取っていたことを知る。張り込むと間違いなく,お艶と情夫と20才前の倅がいる。九代目が同心の寺坂を伴って来て,踏み込みお縄にすることができた。船宿の家作に三人で入る前に祝言を挙げるべきだという亮吉の提案は皆に受け入れられた。政次は着物を用意し,亮吉のために帯と羽織の紐も松阪屋で購入した。しほの臨月になり,落ち着かないが,おしゃべり兄弟駕籠は落ち着かなく金座裏をうろうろしている。聞くと兄貴分の花駕籠を借り出して,強盗に盗られてしまった。浪人だと思われるが,川向こうで手配されている者とは違う様だ。坂の後押しから聞き,米屋で聞き込んで,元寺侍で妹が旗本の妾になったが,病気で捨てられた恨みを駕籠で乗り付けて晴らしたのだった。帰ってくると,しほは男の子を産んでいた〜
 最後まで10代目だと思っていたが,よく見たら11代目。タイトルから,もう男の子だと知れていたね

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最終更新日 : 2013.05.27

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