2013/05/21
たたんって何?〜

「あやかし三國志,たたん」
〜高橋由太〜

『あやかし三國志,たたん』:高橋由太(たかはし ゆうた):2013年4月10日:\495:幻冬舎:茂原市立図書館
 シリーズ5冊目にして完結
〜祖母である卯女を差し置き,小風達を救うため江戸城に向かおうとする伸吉の前に閻魔が現れ,頭を冷やすために地獄を彷徨えと落とされる。賽の河原では石を積む子ども相手に寺子屋を開き,小春という若旦那に縁談が持ち上がって大川に身を投げた娘がいて,西の方で寺子屋を開いている関羽雲長の評判を聞く。所葛亮孔明に勝つためには劉備を捜さなくてはならないが,義弟の関羽なら居所を知っているに違いない。修羅道では張飛が関羽の商売敵と戦を仕掛けてきたが,天海がこれを遮る。帝釈天の攻撃になすすべを持たない二人を救ったのは,第六天魔王の上総介だった。大ガラスが運んでいった先には剣樹地獄が控えており,猫骸骨やしぐれも同行者となった。上総介は強引に針の山に登るが頂上で立ち往生し,名もなき武将・赤鬚と吉利が針を切り倒して救ってくれた。トラ柄の仔猫を見ると赤髭は矢を射掛け,大虎に姿を変えたが性格は人なつこい。八寒地獄に迷い込み,野干に襲われている場面は,伸吉が持っていた百鬼夜行図の中の砂掛け婆だった。ようやく関羽の寺子屋に着くと,吉利と赤鬚は姿を消し,閻魔が姿を現したが,人に肩入れしすぎて王の座を追われ,煉獄へ行くという後ろ姿に,伸吉は自分の祖父であると思い出した。閻魔は諸葛孔明が乗っ取った江戸城を一晩だけコンロン山に移したという。外の皆も煉獄に赴き,劉備や関羽らは子どもに懐かれ,鳳凰が連れて行くと云う。あっという間に着いた江戸城で,出迎えたのは呂布が立ち塞がるが,真言を唱えた伸吉の手の錫杖が勝手に動いて戟を弾く。関羽と張飛が呂布の相手を務め,伸吉と小春を乗せた大虎が孔明を目指す。吉利と赤鬚が露払いとして現れ,孔明が琴を弾く前に出たが,吉利こと曹操,赤鬚こと孫権は伸吉を罠に嵌め,後ろから矢で右肩を打ち抜いたため,伸吉は遂に錫杖を落としてしまう。孔明の本当の姿は白澤という三眼を持つあやかしで,劉備に裏切られたと人に恨みを持っているのだ。曹操・孫権は雷に打たれ,次は伸吉となった場面で,閻魔の配下であった暗夜と朔夜が現れ,手続きを踏めば,人の世にも手出しできるのだと宣言する。諸葛亮にも転生の機会がもたらされて灰となって煉獄へ消えた。錫杖を杖として深川に帰ってきた伸吉は見合いを奨められるが,相手は小ガラスを飼う変わり者だという話だ〜
 あらら,終わりなのね。意外にあっさりで,小風と伸吉は結ばれる運命を選んだということらしい。閻魔が伸吉の祖父だということは,卯女の夫? 伸吉の両親は謎の儘で,風魔一族の末裔らしいことしか分からない。もうちょっとしっかり読めば分かるかも知れないけど,読むのに2時間,レビューを書くのに30分。もう疲れたわ

5月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2013.05.21

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送