2013/05/20
なるほど〜

「妖怪泥棒」
〜高橋由太〜

『妖怪泥棒』:高橋由太(たかはし ゆうた):2012年6月15日:\495:幻冬舎:茂原市立図書館
 核心に迫ってきたけど,収拾つくのかなぁ
〜一月前から小風の姿が見られない。コンニャク師匠こと伸吉の許に死神もかくやという見窄らしい男が現れ,妻千代を捜して欲しいと「うらめしや」に依頼する。男は22才の大工,吉三郎で,親方の隠居で食うや食わずになり,身を投げようとした大川の橋の上で出会って一緒に暮らし始めたが貧乏に変化はなく,ようや向いてきた運は,火火事の後の普請で,小金も貯まったのだ。閻魔も火事が困るというのは死人が増えるのが嫌なのだが,火付け犯を捕まえる様に依頼する。ちび猫骸骨と八咫丸の姿が見えず,町屋からも子供が攫われている。子供がいなければ,寺子屋も行き詰まる。人攫い捜しも加わった。小風は「うらめしや」の看板が宙に浮いているのを見て,追い掛け,雲相手に闘って手も足も出ず,雲から伸びた組紐に捕らわれ,虚無僧は小風におのれの未熟さが分かったら紐は解けるというのだった。浅草で化け物相手の居合いの芸を見せているのは石川五右衛門で,音之介と同じ斬鉄剣を持ち,腕も互角だが,驚いたのはチビ猫骸骨と八咫丸が五右衛門の手下になっていることだ。赤猫が火を付けているという噂が飛び,五右衛門が人攫いらしい。真実は,猫と暮らし始めたが食うに困った吉三郎が火付けをするようになり,千代という猫又は,これを止めようと赤猫に協力を求めているのだった。赤猫は八百屋お七の飼い猫で,人に恨みを抱いているが,伸吉の祖母・卯女に出会って救われたのだ。五右衛門に火事のあることを報せてくる千社札が降り,焦熱の中で死んだ我が子の様な最期を見たくない五右衛門は,火事の起きそうな家から子供を連れ出し,遊び相手として猫とカラスを遣っていた。五右衛門の一番の気懸かりは,材木屋・石川屋の子・六助であるが,火の手の上がった材木屋に真っ先に飛び込んだのは,吉三郎に人殺しになって欲しくない千代と,緋桜という赤猫,追って吉三郎,焼け落ちる天井を支えようとする五右衛門,伸吉の露払いとして小風,伸吉の口から漏れた真言は六地蔵を呼び出した〜
 小風って伸吉の祖母,卯女であるとは伸吉も報われない。小風の捜している父親って,役目をしくじって浪人となった筈で,どうして役目を失敗したのかが鍵だね。花魁の語源って本当だろうか。人を騙す狐狸は尻尾を持つが,女郎に尾はいらん,という話だが

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最終更新日 : 2013.05.20

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