2013/05/08
俤橋〜

「おもかげ橋」
〜葉室麟〜

『おもかげ橋』:葉室麟(はむろ りん):2013年1月25日:\1600:幻冬舎:東部台文化会館
 おもかげ橋はあの面影橋
〜貧乏道場主である草波弥市は同郷で飛脚屋の主人に収まった小池喜平次の訪問を受け,国許から夫を追ってやってきた萩乃を高田の寮に匿っているので用心棒をやるように依頼される。出擬古は三千石の旗本・笠井家に出掛けるだけで,支障はない。しかし,萩乃の父・猪口は二人が藩を放逐される裏切りを演じた元上司だ。肥前・蓮城寺藩には妾腹の左京亮が不正を働いており,これを糾弾しようとしたが,老中の安藤壱岐守を頼るために藩を出ようとした所を斬りつけ,他藩に預けとなったが,二人は致仕し江戸へ出たのだった。その左京亮が本藩に戻って権勢を取り戻そうとしている。萩乃の夫が江戸に来たが行方が知れなくなって妻が父の伝言を託したのだ。虚無僧姿の萩乃の夫・椎原亨は隠密に命を狙われていると北上軍兵衛は云うのだ。萩乃と会っている内に二人は昔の事を思い出す。亨が手傷を負って寮に現れ,弥市が出入りの旗本からの縁談で留守にしている隙を狙われた。飛脚屋の喜平次も問屋仲間が集まっている席で老中に賄を渡している大商人に痛めつけられる。危機を感じて駆けつけた弥市の手で撃退したが,一時実家に帰っていた萩乃を誘惑した中田も襲撃者に加わっていた。髷を切り飛ばされた中田は左京亮の槍に掛かって絶命し,左京亮は軍兵衛に不義の萩乃を成敗すると高田馬場に呼び出し,顔に傷を付けた弥市と喜平次も始末するつもりだ。猪口も江戸入り間近だと伝えられる〜
 持てない冴えない無骨者が実は愛嬌があり腕も立ち,女人に人気があった・・・と,似たような中年男性には嬉しくなる話だね。しかも愛嬌たっぷりの女性が押しかけ女房になってくれるしネ

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最終更新日 : 2013.05.08

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