2013/4/27
表紙の絵が何とかならないか〜

「無宿」
〜佐伯泰英〜

『無宿』:佐伯泰英(さえき やすひで):2013年3月20日:\590:光文社:茂原市立図書館
 吉原裏同心18
〜津島伝兵衛道場で思い出したのは,雷門前で擦れ違った侍と流れ者だった。その者らは質店に押し入り,主一家や使用人を斬殺し400両ばかりを奪ったのだった。一方,小さな楼で心中騒ぎがあると駆けつけると,主が年季の明けたはずの女郎に別の証文を指し示し,借金があると客の大工を脅している。主筋の不正を糾弾すると,女将が油を撒いて火を付けると云う。幹二郎の刀が宙を飛び,女将の喉を貫いた。それにしても気になるのは薄墨を執拗に追う視線だ。幹二郎もこの視線の許を辿るが,若衆姿の侍らしき影だけが残る。幹二郎と汀女の住まいに,貼り付けられていた紙に,加門麻の許嫁であり,武家の誇りを失ったかと書いてある。薄墨太夫に心当たりを尋ねると,祖父同士が幼い頃に定めた許嫁の異母弟であるという。影は見かけるが姿は見せず,吉原の酔いどれ医者を絞め殺している。薄墨の胞輩女郎が砂場の親方と祝言を挙げる日が危ないと警戒するが,天女池で火事で焼死した人々に祈りを捧げる中,幹二郎が脳天を割る。臨時回り同心が謎解きに行き詰まる中,幹二郎は普請に加わった大工職人が情報を漏らしたのではないかと直感し,確かに大工一人が長屋の床下に空けられた三畳ほどの穴の中で斬殺された。同心は瓦版屋に幹二郎の挑発を乗せ,誘き出して捕縛した〜
 加門麻は苦界に身を落として弟が奥右筆の職を得られる様にしたんだ。今回は薄墨太夫の昔話が主で,幹二郎と汀女の濡れ場もチラと

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最終更新日 : 2013.04.27

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