2013/04/18
面白いぜ〜

「ココロコネクト ヒトランダム」
〜庵田定夏〜

『ココロコネクト ヒトランダム』:庵田定夏(あんだ さだなつ):2010年2月12日:\600:エンターブレイン:県立M高校図書館
 ペンタゴンコメディ
〜山星高校文化研究部の一年生五人,自己犠牲が好きな八重樫太一,めまぐるしく代わる父親に本当の自分を見失ってしまった永瀬伊織,他人を信用できない稲葉姫子,男性恐怖症の空手少女である桐山唯,ちゃら男の青木義文は,前触れもなく人格が入れ替わる現象に戸惑う。部室で善後策を話し合うが,顧問の後藤がやってきて,フウセンカズラという者で,好きに人格を入れ替えているのは,君たちが面白いからだと云う。唯の空手の技も歯が立たない。ランダムに人格が入れ替わり,永瀬の悩み,稲葉の苦しみ,桐山の戸惑いを何とか解決しようと,太一は立ち回る。青木の告白はまだ桐山に受け入れられず,苦悩を軽くした太一に稲葉も好意を見せる。その稲葉は,太一も永瀬も好き合っているのにまだるっこしいと背中を押す。永瀬の身体に入った稲葉が,太一は永瀬が好きなのかと問い詰めるが,入れ替わりは偽りで,聞いてきたのは身体も心も永瀬だった。居たたまれずに校外へ走り出した永瀬を太一は自転車で追い,そんな永瀬が好きだから付き合ってくれと申し出るが,永瀬の身体にフウセンカズラが入り込み,背中から川に落ちた瞬間,太一の身体に桐山が入り込み,飛び込んで救うには至らなかった。集中治療室で手当を受ける永瀬を心配する待合室に,後藤の身体を乗っ取ったフウセンカズラは,30分の内に永瀬は死ぬ,誰の魂でも代わりにあの世に送れるから決めろと宣言する〜
 謎の存在,フウセンカズラ。神か悪魔か。う〜ん,こんな能力があったら,いろんな悪戯をしてみたいものだ。作者は男で大学在学中にえんため大賞の特別賞を貰ったらしい。出てくる高校生も適当にスケベで楽しいぞ。こんな高校生の描き方が流行っているのだろうかねえ。白身魚のイラストが足りない想像力を補ってくれて,大事な場面でキャラクターの外見を確認してしまった。この文庫本はファミ通文庫編集部が手掛けていて,発売元は角川

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最終更新日 : 2013.04.18

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