2012/11/20
ああ・・・そう〜

「百年法 下」
〜山田宗樹〜

『百年法 下』:山田宗樹(やまだ むねき):2012年10月20日:\1800:角川書店:県立M高校図書館
 上は第三版だったが,この下は第四版
〜仁科ケンは母を見送って成り行きでHAVIを受けず,大学を卒業して薬品会社に就職した後,大学の恩師から大量の農薬を山中の拒否者ムラに融通し,拒否者のコミュニティーに係わるようになっていた。その恩師が病を得たことで医者ごとメディカルバンをムラに持ってきたのだが,ドクター加藤に危害を加える意図はない。案の定センセーと呼ばれるムラのリーダーはSMOCで余命幾ばくもないことが判明する。その頃,東京駅構内で爆弾テロが起こり,首謀者は安那谷を名乗った。拒否者の記憶を無理矢理引き出した共和国警察は永久王国を急襲してリーダーの阿那谷童仁を捉えようとしていたが,大統領直属の特殊部隊センチュリアンが乗り出してきた。そこには木の枝で首を吊った拒否者がいるばかり,リーダーの元刑事・戸毛も拳銃で自殺していた。ケンは中部の拒否者のとりまとめをしている中部の新州都に赴き,東京で由基美と再会を果たすが,伝説のテロリストのムラが壊滅する様子を見て,自分が住んでいたムラが襲われたことを知る。2つの現場から辛くも逃げおおせたガイを怪しむ気や,解放した医師が口を滑らせた可能性もある。医師に会いに行くと,そんな様子はなく,警察に手配されている事を伝え,逃がしてくれると疑いは晴れた。やがて母が最後を迎えた紫山TCで出頭者数名を使った自爆テロが起こり,またも安那谷童仁が犯行声明を出し,ケンはその首謀者と目されているらしいことを知る。東京の拒否者ムラの代表から呼び出されると,偽造IDを制作していたガイは大統領暗殺計画を切り出す。仲間が検挙され,警察の特捜部長である香川の呼び出しに応えたが,センチュリアンの横槍で拘束され大統領府のフジ・パレスのシェルターに監禁されてしまう。紫山のテロは警察と大統領補佐官が自作自演し,在位40年を過ぎた大統領に辞任を迫る遊佐首相を国家反逆罪に落とすために仕掛けだった。遊佐が首相官邸で身動きがとれない中,警察局長の兵藤はSMOCに倒れた牛島大統領からセンチュリオンの指揮権を譲られたとクーデターを画策するが,牛島は自分が指揮を執れなくなった場合の措置として指令0号を用意していた。それは首相の指揮下に入れとの命令だった。クーデターを乗り切った日本にHALOO本部から,HAVI摂取は今後16年間にSMOCを発症して死に絶えるとの知らせが舞い込む。遊佐は独裁官制度を20年限定で敷いて窮地を乗り切ろうと国民投票を決意し,牛島も賛成を呼びかける演説最中に死を迎える応援を実行する。20年後,議会制が戻ってくる直前の第四代独裁官はケンだった〜
 SFの常套手段として「心配することはなかった・・・自然に反する行為は自然から報復される」って感じ?

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最終更新日 : 2012.11.20

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