2012/09/18
どういう人かと思うよね〜

「暦はエレガントな科学」
〜石原幸男〜

『暦はエレガントな科学』:石原幸男(いしはら ゆきお):2012年1月10日:\1400:PHP研究所:県立M高校図書館
 二十四節気と日本人
〜二十四節気は,立秋といってもまだまだ暑い・・・というように,季節感とずれている。これは中国の暦を導入したからで,日本式の節季があってもいいんじゃないかと考える向きもあるが,そもそも・・・自然暦があって,縄文・弥生時期にはこれで用が足りていたけど,「月末までに・・・」という約束をすることが多くなり,太陰暦が生まれた。イスラム暦のような純粋太陰暦では1年12ヶ月では当然,ずれてくるので長期の約束はできない。そこで,太陽高度を計って,1年の長さを割り出し,閏月を入れることが考えられた。また,日食・月食は天意と考えられていたため,権力者としては,その時期を精確に把握する必要が生じて厳密な計算が求められた。光の季節として春夏秋冬を四つ置き,二十四等分するときに,定気法では日数で割るが,地球の軌道が楕円であるため,正気法は15度ずつで割る。二至二分はよく知られており,夏至・冬至・春分・秋分だ。その間に農暦を入れていくと,春分(0度、3月21日)・清明(15度、4月5日)・穀雨(30度、4月20日)・立夏(45度、5月6日)・小満(60度、5月21日)・芒種(75度、6月6日)・夏至(90度、6月21日)・小暑(105度、7月7日)・大暑(120度、7月23日)・立秋(135度、8月7日)・処暑(150度、8月23日)・白露(165度、9月8日)・秋分(180度、9月23日)・寒露(195度、10月8日)・霜降(210度、10月23日)・立冬(225度、11月7日)・小雪(240度、11月22日)・大雪(255度、12月7日)・冬至(270度、12月22日)・小寒(285度、1月5日)・大寒(300度、1月20日)立春(315度、2月4日)・雨水(330度、2月19日)・啓蟄(345度、3月6日)となる。分割点には12の節気と12の中気が交互に配され、各月の朔日(1日)が対応する節気前後になるように月名を決める。実際には月中に次の中気が含まれるように決める。例えば雨水が含まれる月を「正月」と決めると元日の前後半月以内に立春があることになる。中気が含まれない月が現れた場合には閏月が設けられる。例外規定も必要になるが,暦を設けてそれを臣下に従わせることが重要。中国で制定された暦を周辺国は報じてきた。当然,緯度が異なれば,日食・月食を予測することは不可能になり,江戸中期には渋川春海が日本独自の貞享暦を編纂した。明治6年,西暦を導入して,混乱が加速し,六曜等という迷信も混入して,混乱は留まらない〜
 日本気象協会ごときが日本の季節にあった新しい二十四節気を提唱しているのは笑止千万の暴挙だということが云いたいのね。著者の意図は解るけど,説明が上手じゃない。wikipediaは,その点,巧いぞお。この人は1951年生まれで高知大学を卒業し,民間気象会社に勤め,退職して建設環境アセスメント業で独立

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最終更新日 : 2012.09.18

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