2012/09/04
この後の筋書きができたぞ〜

「政宗遺訓」
〜佐伯泰英〜

『政宗遺訓』:佐伯泰英(さえき やすひで):2012年8月5日:\600:幻冬舎:東部台文化会館
 政宗は無論,伊達政宗のこと
〜芝口の紙問屋・久慈屋の家作である新兵衛長屋では秋の長雨が祟って喰うものにも事欠く有様。小籐次は1両を出し炊き出しをしようと計画し,長屋の空き部屋を食堂とするが,掃除で灰まみれの金無垢の根付けが竈から見つかる。小籐次が信州へ出掛けている最中に,おえいという24,5の煮売り酒屋で働く女が入居していたが,行方が知れない。我が物にしようという勝五郎を説得し,大家や岡っ引きを経由して奉行所に届けることになった。ようやく晴れて深川におりょうを訪ね,家族の真似事をして長屋に戻ると,破落戸が根付を出せと長屋に火を付ける勢いだが,小籐次が軽くいなすと,秀次親分が根付けは元深川名主である三河蔦屋の先代が相撲取りの谷風に貸し与えたものであることが判明した。谷風の死後,どのような経緯で夜鷹に渡ったかが分からない。姿を消していたおえいが近所の居酒屋に現れ,若い剣術家を捜していると聞き込み,小籐次も出向くと,若い侍に立派な身形の老武士と会話を交わし,外で金と根付入り袋の交換を目撃する。しかし,根付は偽物,若い剣士が不思議な二刀流をふるって金だけを奪って逃げようとするのを小籐次は阻止する。小籐次に倒された若い剣術家は,京の根付師に奉公していたおえいの弟であった。観念したおえいは,客となったさる大名の納戸頭から見せて貰った根付をすりかえて奪ったと白状する。芝の大名は62万石の仙台伊達藩,大大名の威信に掛けても収集品を失いたくない藩主と,所有者である三河蔦屋の当主の仲介に小籐次は立つ。三河蔦屋の当主が成田山新勝寺の出開帳に命を賭けていることを知る小籐次は一計を巡らす〜
 水戸藩からのお誘いがあったから,次巻は船で水府へお出掛け。その次は新勝寺の出開帳で,仙台藩も関わってくるという筋書きが出来上がった。シリーズ18冊目,小籐次の大物知り合いが増える

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最終更新日 : 2012.09.04

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