2012/09/02
クレイマーを先に読むべきか〜

「極北ラプソディ」
〜海堂尊〜

『極北ラプソディ』:海堂尊(かいどう たける):2011年12月30日:\1600:朝日新聞出版:県立M高校図書館
 極北クレイマーの続きらしい
〜副院長となった今中の勤める極北市民病院は院長の世良と医師は二人きり,師長と看護婦は訪問看護をしており,財政破綻を受けて大幅なリストラを行った。救急救命も隣市の極北救命救急センターにすべて任せている。市長からは救急応対を求められているが,医師二人ではどうにもならない。隣町のセンターはドクターヘリも持っていて,副センター長の速水は将軍とも呼ばれる我が儘振りだが,世良とは出身校が一緒である。隣町でありながら消防署長はヘリ嫌いで要請はしない。警察署は実態のない観察医務院を潰そうとする世良の動きに不審火発生で証拠の隠滅を謀っているくらいだ。46万も未払いの治療費がある田処という患者が診察を拒否され,帰宅途中で死亡し,地域医療の救世主もマスメディアによって悪徳の医師にすり替えられている。そんな中,今中は救急センターにレンタルされ,最初のフライトで患者の親族を乗せるため置き去りにされるが,市民病院にいては味わえない充実感を憶える一方,窮地に陥っている市民病院に尽くしたい気持ちも沸き起こっている。今中が病院に戻って一月,息子のスキーのIHを観に行ったセンター長が雪崩に巻き込まれ,競技者のストックが胸部に突き刺さって重体だ。副センター長の速水は悪天候の中,CSの反対を押し切ってヘリを飛ばし,収容したものの,メスを振るってストックを抜き取り,心臓マッサージを施すため,高度5000mに揚げ,自然落下する30秒を稼ぎ出す。航空会社の規則違反はCSの引責辞任で収拾した。隣町のドクター・ジェットの構想に乗り,オホーツクの小島に出向いた世良と今中は,パイロットの急病で緊急オペを行い,センターの師長である花房と世良は,極北の地に骨を埋める決意を見せる〜
 まあ,医療トリビアや地域医療再生のための大枠の改革やらで劇的な展開もあるにはあるが,次に繋げる気持ちがよく出てる

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最終更新日 : 2012.09.02

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