読書記録12901

『短篇五芒星』：舞城王太郎（まいじょう　おうたろう）：2012年7月12日：\1000：講談社：東部台文化会館

　短編集

～「美しい馬の地」俺は流産の理不尽さに怒りを憶え，遂に愛想を尽かした同棲相手が逃げていった。クラス会に行って流産経験も出産経験もある女の子に水子供養をしたいと伝えて徹底的に嫌われ，席を外して店外の階段で衝動に駆られた男にボコボコにされた：「アユの嫁」武生で彼氏と同棲中の私に父からの電話で２歳年上の姉が鮎と結婚したと教えられ，忘れそうになりながらも，しないはずの妊娠をして夫に反対されていると泣きのはいった。結局，産んだが５年後に死亡：「四点リレー怪談」殺人現場でやることもなく４点リレーを始め，探偵の本郷タケルタケルが謎を解く：「バーベル・ザ・バーバリアン」ガンの鍋うどんがクラス会に来て，僕をバーベル扱いし間もなく死亡した。警官になった僕はいろいろ相談されるが，鍋うどんの妹から亭主が別人に変わっていると云われ，なりすましの相手を鍵を握った拳で切り刻んで日本を飛び出し，ワイオミングで密猟取り締まりをするが，迷子になった幼い姉弟にうどんを宇振る舞って評判になってしまった：「あうだうだう」中学校の同級生の女の子にあうだうだう退治のため牧場で獣の腹を割いて内臓を出した遺骸を身体に貼り付ける子がいる。高校三年になってバイトの稼ぎを貢ぐ相手が大学３年生になり，山中で置き去りにされ，あうだうだうに攫われそうな所を榛枝に救われる～

　舞城王太郎も賞が欲しくて読みやすいものを書くようになったが，舞城ワールドが多少残っていてめでたし

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