2011/01/26
売れた本ですよね〜

「風に舞いあがるビニールシート」
〜森絵都〜

『風に舞いあがるビニールシート』:森絵都(もり えと):文藝春秋:2006年5月30日:\1400:県立M高校図書館
 短編集でした
〜『器を探して』:美味しいケーキに魅せられて手伝い始めたケーキ屋が大当たりし,マスコミにも取り上げられている女性の世話をしているが,プディングが綺麗に映る器を探してこいと美濃焼を捜しに行ったのはクリスマスイブだったが,付き合っている男がプロポーズして来るに違いなく,社長の意地悪としか思えないが。『犬の散歩』:捨て犬の里親が見つかるまで仮里親をするボランティアも金が掛かり,スナックで夜働く。『守護神』:ホテルの宴会場のアルバイトをしながら大学第二文学部に通っているがレポートが間に合いそうもなく,頼りになる8年生の女性に頼み込むが,去年も今年も拒否されるのには自分の完全主義が原因だった。『ジェネレーションX』:通販の商品にクレームを付けた女性に謝罪に行く道すがら,携帯で連絡を取り合う20代後半の問屋の男は10年振りに同級生と野球をやるのだと分かって,甲子園準優勝まで行った自分もやってみたくなる。『鐘の音』:仏師を諦めて修復の道を進んだものの,魅せられる仏像に出会って修復の仕方で親方と衝突してその道を諦めた男が,25年振りに弟弟子を訪ね,真相と後日談を聞く。『風に舞いあがるビニールシート』:外資系銀行を辞めてUNHCRに勤めた帰国子女はエドという男性と結婚したが,フィールド業務に戻ってすれ違いが生じた夫との離婚後,アフガニスタンで殉職して以来仕事に意欲が湧かない。仲間はフィールドワークに出ないかと誘ってくれる〜
 読後感では『鐘の音』が良いな。『風に舞い・・』で直木賞。巧く纏めたとも思うし,予定調和は安心できるが,面白くはない。ブルーシートと聞いて,ピクニックや運動会を思い浮かべるのだが,ダイナミックな外での遊びに使う人間もいれば,屋外生活を余儀なくされている人に欠かせない生活用品でもある

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最終更新日 : 2011.01.27

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