2009/10/22
〜こいつを読むには粘りが必要だ

「ニュートリノ天体物理学入門」
〜小柴昌俊〜

『ニュートリノ天体物理学入門』:小柴昌俊(こしば まさとし):講談社:2002年11月20日:\900:県立M高校図書館
 知られざる宇宙の姿を透視する
〜全体の最初と最後は「物理屋に・・・」「やればできる」と同じだが,「素粒子とその間にはたらく力」「星の一生と元素の創生」「宇宙の始まり」が目新しい部分で,素粒子と考えられていた陽子がuudと三つのクォークからなり,クォークは安定した状態では観測できない。そこで電子を陽子にぶつけてベータ崩壊で放出されるニュートリノを観測できれば謎の解明に一歩近づく。ニュートリノは無数に降ってくるので,純水の陽子にぶつかって出来るチェレンコフ光が円錐状に広がるのを観測するためにカオカンデを計画し,運良く超新星爆発を観測して,この装置の信頼度を高めることができたが,まだ謎はあり,太陽から放出されるニュートリノを精確に観測して,理論屋が理論を崩して,新理論が出るのを期待する〜
 電荷素粒子は観測しやすいが,中性子は観測しにくい。見えないから,質量があるかどうかも解らないわけだ。質量があることが観測結果から解明され,従来の太陽モデルにも変更が必要になった。高速K ̄中間子が水素書く用紙と衝突してΩ ̄とK°になりそのΩ ̄が少し走ってπ ̄と中性子に壊れ,中性子が少し走ってガンマ線A°とに壊れ,ガンマ線は電子と陽電子対に壊れていく・・・Ω ̄の曲がり具合が尋常じゃないんだよね。何年かに数度の超新星爆発よりも太陽観察の方が実績が上がるってのも納得。大マゼラン星雲の超新星爆発が注目を集め,信頼できる装置だと認められたのは素晴らしい偶然だ。こうした基礎物理学の研究が役に立つと素晴らしい。それにしても,理論物理学者を理論屋と呼び,自らは実験屋と呼ぶのは,如何なモノだろうか?

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最終更新日 : 2009.10.22

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