2009/10/1
〜惜しい・惜しい

「フリーター,家を買う」
〜有川浩〜

『フリーター,家を買う。』:有川浩(ありかわ ひろ):幻冬社:2009年8月25日:\1400:茂原市立図書館
 惜しいねえ・・・恋愛話に持っていかなければ,もう一つ★が増えたのに
〜誠治は父が社宅代わりに借りて貰っている借家で,不自由なく,一浪して,そこそこの大学に入り,一通りの就職活動で入社した企業を3ヶ月で辞めてしまった。アルバイトをしつつ,再就職活動にも身が入っていない。母の体調が悪いのにも気が付かずにいた。近所のイジメに気が付かなかったのは誠治と父らしく,嫁いだ姉は父が情けないと詰る。昼間,母の身を気遣いながら夜の土方のアルバイトをしてみると,現場の人に悪い人はいなかった。一進一退を繰り返しながら,これから面接が始まるという悪いタイミングで母の発作が起こった。アルバイト先からは正社員にならないかという誘いもある。誠治は新しい条件で雇ってくれそうな製薬会社を袖にして,小さな土建会社に事務方として入り,疎ましく思っていた父とも簿記の勉強会を通して心が通じ合える様になり,若い者の採用も誠治の裁量に任された。天然の人なつこさを持つ一つ年下の男と,亡くなった父の仕事をやってみたいという同い年の東工大卒の女だ。その女とは発展しそうな気がするが,社宅から脱出しなくては母の心の健康を取り戻すことはできない。誠治の蓄えが200万に達し,姉から預かった百万を父の前に出し,一家の転居が決まった〜
 フリーターが拾って貰った会社で一定の成果を得て,他人の事も気遣える様になるという話は良いのだが,そこに恋愛を絡めてくると,読んでいる自分が恥ずかしくなる。まあ,有川弘の読者にとって恋話が出てこないと面白くない・・というのも理解できるのだが

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最終更新日 : 2009.10.01

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