2009/5/20
〜何だろうね・この人

「裁判官は宇宙人」
〜半田亜季子〜

『裁判官は宇宙人』:半田亜季子(はんだ あきこ):講談社:2009年4月20日:\838:県立M高校図書館
 裁判員制度に反対しない人はどういう人だ!と脅迫している
〜自分が管理理事長をしているマンションに対して隣のマンション所有者から,境界確認の申し出があり,異常を感じたので確認書に判を押さなかったら,すべての各区分所有者が被告になった。胡散臭さを感じて,訴訟当事者代表人となり,東京地方裁判所に出向くが,相手の狙いはずばり地上げであり,裁判官も被害者(?)を庇ってくれるかと思いきや,弁護士を付けていない被告側を小馬鹿にしている様子が見て取れる。書類の体裁を整えて,証拠申請を行い,結審を遅らせる作戦が効を奏し,裁判官は数人交代し,原告側の不正が明らかになっていく〜
 この人は「被告体験」がPTSDを引き起こしたらしい。「裁判官は宇宙人」という言葉は,毎日法曹界の人と付き合わされている事務官の人のもの。裁判官も弁護士も人間で,様々な人がいると云うことで,一般庶民は更に多種多様だ。裁判員制度は一般庶民の感覚を裁判に反映させようという試みで,法曹界が一般常識を取り入れようと云う画期的な制度だと思うので,私は賛成。解らないことがあれば「解りません!」と云えば良いわけで,被告じゃないわけだから,丁寧に説明すると思うよ。残虐な写真を見たくないとか,責任を負うのは嫌だとか,そんな甘い考えではいけないと思いますね。民事に陪審員が入るアメリカの裁判制度の方がどうかしていると思います。裁判員制度に参加しますか・と聞かれているので「私は参加します」と答えます。まあ今日のような訴訟社会で,被告と呼ばれるだけでビビって居たら,原告の思う壺に嵌るというものですよ。確かに,世の中や裁判官の偏見って払拭しにくいでしょうが,一番悪いのは不安を煽り立てるマスコミです。この著者は跡見女子大学卒で,ロシア民主化革命の際モスクワに居た人らしく,マスコミの一翼を担っていた人だから旧マスコミ人で,私よりも若い。私の頃の跡見は短大でしたから(いや四年制になっていたかな?)

5月の記録にジャンプ

読書記録の目次に戻る

最終更新日 : 2009.05.21

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送