2007/5/23
〜消化のシステムを解明しようと木製のカプセルを呑む込むスパランツァーニ〜

「自分の体で実験したい」
〜リスリー・デンディ+メル・ボーリング〜

『自分の体で実験したい』:レスリー・デンディ+メル・ボーリング:横山あゆみ(よこやま あゆみ)訳:紀伊國屋書店:2007年2月17日:\1900:茂原市立図書館
 命がけの科学者列伝・Guinea Pig Scientist
〜ジョージ・フォーサイス(英:1770年代):体温調節の秘密を探ろうと熱い小部屋を作り,どんな環境でも平熱が37.8であることを解明。ラザロ・スパランツァーニ(伊:1770年代):消化の仕組みを知ろうとして,良く噛んだ肉を木のカプセルに入れ,飲み込んだ結果,胃液が酸であり,タンパク質を分解することを解明。ウィリアム・モートン+ホレス・ウェルズ(米:1840-1870年代):エーテルガスを吸うと痛みを感じなくなる事件を繰り返し,麻酔を開発。ダニエル・カリオン(ペルー:1885年):オロヤ熱とペルーいぼ病が同じであることを解明するため,患者のいぼから血を採り,メスで移植し,死亡。ジェシー・ラジア:黄熱病を媒介するのがネッタイシマカであるという信念の許,患者の血を吸った蚊に自分の血を吸わせ,仲間に知らせず記録をとり続け,死亡。マリー・キュリー(仏:1902-34年):ラジウムが危険な放射線物質であることを知りながら,素手で扱い,ガンの放射線治療を確率。ジョン・スコット・ホールデーン+ジャック・ホールデーン(スコットランド:1880-1940年代):親子二代で呼吸の秘密を探るため,危険なガスを吸い続け,炭坑作業や潜水艦の安全性を高める。ヴェルナー・フォルスマン(独:1920-50年代):自分の左腕からカテーテルを挿入し,心臓造影剤を注入する事件を行い,心臓手術を可能にした。ジョン・ポール・スタップ(米:1940-50年代):航空機のスピードアップに対応させる安全性追求のため,減速Gにどこまで耐えられるか実験。ステファニア・フォリーニ(米:1989年):洞窟内単独生活,女性最長記録を樹立し,人間の生体時計の狂いを計測〜
 最後のイタリア女性は変。アメリカで子ども向きに作られた本で,40年前に偉人伝で読んだ人物(キュリー夫人)まで出てきた。みんな真似しちゃいけませんよと云いながら,やれ!やれ!と暗に云っているようだ。読み始めたときはもう少し面白いかと思ったのに,やっぱり子ども向きだ(子供だまし?)

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最終更新日 : 2007.05.23

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